「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」の大きな違いは? 4機種のスペックを比較する(1/2 ページ)
「iPhone 13」「iPhone 13 mini」「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」の4機種は何が違うのか。13と13 Proはディスプレイやカメラに差がある。iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxは、サイズ以外の違いがほぼなくなった。
2021年の新型iPhoneとして発表されたのは、「iPhone 13」「iPhone 13 mini」「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」の4機種。ラインアップ構成としては2020年のiPhone 12シリーズと変わらないが、それぞれ何が同じで何が違うのか。今回もスペックから分かる範囲を整理した。
iPhone 13シリーズ共通の特徴
まず、4機種共通の主な機能は以下のようになる。
- iOS 15をプリインストール
- より高速になったNeural Engineを搭載したA15 Bionicチップを搭載
- ディスプレイは全てSuper Retina XDRディスプレイ(有機EL)で、コントラスト比も同じ(200万対1)
- 全てFace IDを採用、Touch IDには非対応
- 5GはSub-6GHzに対応(日本向けモデルは今回もミリ波をサポートしない)
- 磁力で付くMagSafeアクセサリーとQi準拠のワイヤレス充電をサポート
- アウトカメラの広角カメラは全てセンサーシフト光学式手ブレ補正に対応
- 静止画撮影で彩度や色温度を調整できる「フォトグラフスタイル」に対応
- 動画撮影で「フォーカス送り」が可能な「シネマティックモード」に対応
- デュアルSIMでeSIMをサポート。また、デュアルeSIMに対応
- Apple Payや防水(IP68)をサポート
- 外部接続端子はLightningのまま
Proシリーズの2機種、また無印の13と13 miniでは、サイズと重量、画面サイズの違いからくる解像度や連続使用時間の違いを除けば、機能的には全て同じだ。価格は、Pro MaxとProではProの方が、無印とminiではminiの方が1万2000円ほど安い。iPhone 13 miniの128GBが8万6800円(税込み、以下同)で新型iPhoneの中で最も安い。ただし、全体的にiPhone 12シリーズに比べると、容量がアップしているモデルもあるので単純な比較はできないが、Proは5000円ほど価格が上がっていて、13とminiは1000円ほど下がっている。
【訂正:2021年9月16日16時30分 初出時、「Pro MaxとProではProの方が、無印とminiではminiの方が1万2000円ほど高い」としていましたが、正しくは「1万2000円ほど安い」です。おわびして訂正いたします。】
iPhone 13とiPhone 13 Proの違い
画面サイズ、本体サイズが同じ13とProの主な違いを見ていこう。ProとPro Max、13とminiは機能的にほぼ同じなので、サイズや重さの違いを除けば、ここで紹介する違いがProシリーズと13シリーズ(miniを含む)の違いになる。
- 本体サイズは同じだが、重量はProの方が30g重い
- ディスプレイはともに6.1型の有機ELだが、Proはリフレッシュレートが最大120HzのProMotionに対応。また、最大輝度もProの方が高い
- GPUコアは13が4コア、Proが5コア
- 13はデュアルカメラ(広角+超広角)、Proはトリプルカメラ(望遠+広角+超広角)。画素数は全て1200万で統一
- Proは新たにマクロ写真撮影に対応
- ProはLiDARスキャナーを搭載し、それを活用してナイトモードでもポートレートモードを利用できる
- ProはApple ProRAW形式での撮影に対応
- Proは最大4K、30fpsのProResビデオ撮影が可能
- カラーは13がスターライト、ミッドナイト、ブルー、ピンク、(PRODUCT)REDの5色、Proはシルバー、グラファイト、ゴールド、シエラブルーの4色
- Proはストレージで1TBを選べる(無印やminiから64GBモデルがなくなった)
iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxの違いはサイズや連続使用時間のみ
12シリーズではカメラ機能に違いがあったProとPro Maxだが、13 Proと13 Pro Maxでは、スペック上で機能的な差はない。違いは以下の通りで、バッテリー容量の違いはもちろんあるが、サイズの好みで選べるようになった。
- Pro Maxの方がディスプレイが大きく(Proが6.1型、Pro Maxが6.7型)、重量も35g重い
- 連続使用時間はPro Maxの方が長い
- 価格はPro Maxの方が高い(Proが12万2800円から、Pro Maxが13万4800円から)
Proシリーズ2機種の機能がそろったため、Proと無印(miniを含む)の違いが明確になった。選ぶ際には、まず機能や価格、カラーバリエを見てProシリーズにするか無印にするかを検討。それからサイズの好みで最終決定する、という手順が良さそうだ。
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