iOS 15で大きく変わった「Safari」を試す タブの切り替えや整理が便利に(1/2 ページ)
9月にリリースされたiOS 15では「Safari」のデザインが大きく刷新されている。検索フィールド(アドレスバー)が画面下部に移動し、左右にスワイプすることでタブを切り替えられる。タブグループ機能も追加され、用途に応じてタブを管理できるようになった。
9月にリリースされたiOS 15では「Safari」のデザインが大きく刷新されている。読者の中にも、既にOSアップデートを行い、タブの位置が下部に変わったことに気づいた方は多いのではないだろうか。しかし、その他の追加機能については、一見しただけでは把握しにくいものも多い印象だ。そこで本稿では、iOS 15のSafariでアップデートされた機能を改めて整理する。
検索フィールドの位置が画面下に
冒頭でも述べた通り、Safariを起動した際に最初に気付くのが、この「検索フィールド」(いわゆるアドレスバー)の位置が下部へ移動したことだ。「iPhone 13 Pro Max」のような大型の端末でも片手で操作しやすくなった。
また、このアドレスバーを左右にスワイプすることで、開いているタブを切り替える操作が可能。アドレスバーを上にスワイプアップしてホールドすることで、タブの一覧画面を表示することもできる。
このタブの一覧画面についても、全てのタブが同サイズに並ぶグリッド表示のようなデザインに変わった。なお、このタブはドラッグアンドドロップ操作や複数選択にも対応しており、アプリ間を隔てた貼り付け操作などが容易に行える。例えば、タブA、B、Cのリンクをまとめてメモやメッセージに添付するといった操作が可能だ。
ちなみに、検索フィールドの位置を従来通り画面上部に戻したいという場合には、設定操作で変更できるので、操作方法を知っておこう。具体的には、「設定」アプリ内の「Safari」から「タブ」の欄にある「タブバー」(下に表示)と「シングルタブ」(上に表示)の選択を切り替えればよい。同画面では、横向き表示の際に、タブバーを表示するかどうかも選べる。
グループごとにタブの管理が可能に
iOS 15のSafariでは、任意に作成したカテゴリーごとにタブを整理できる「タブグループ」という機能が追加されている。タブグループを作成するには、タブの一覧画面を表示した状態で、下部に表示される「〜個のタブ」という部分をタップ(既にタブグループを選択している場合にはその名称が表示される)。次画面で「空の新規タブグループ」または「〜個のタブから新規タブグループを作成」を選択することで、タブグループを作成できる。名称は任意に入力できる。
なお、不要になったタブグループは、同画面で左にスワイプすることで、編集または削除の操作が行える。
特定のタブグループを選んだ状態で、タブを開くとそのタブグループ内に表示される。当然、他のタブグループには表示されない。例えば、仕事の調べ物で使う情報や、プライベートでの調べ物などを分けておくことができるわけだ。タブを開きっぱなしにしておき、後から再び閲覧したいという場合でも、情報を混ざらせずに済む。
関連したところでは、「プライベートブラウズ」の機能もタブグループの一覧画面にある「プライベート」を選ぶことで有効にできるようになっている。機能自体が以前から大きく変化したわけではないが、どこから使うのか分からない、とならないよう覚えておきたい。ちなみに、プライベートタブでのグループ分けはできない。
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