iPhoneの写真、「iCloud」と「Google フォト」どちらに保存する? 両者を改めて比較:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(3/4 ページ)
iPhoneのストレージには限りがある。そこで活用したいのがクラウドストレージだ。筆者は13年前の写真も保存している。自分で写真整理の環境を作るのが面倒なら、「iCloud」「Google フォト」といったサービスを活用してみるといい。
Google フォトはAndroidと併用したい人向け
Google フォトもiCloud 写真と似たようなサービスで、Googleのアカウントを持っており、Google フォトアプリをダウンロードすれば誰でも使える。
こちらはAndroidでもiOSでも使えるのがメリットで、Androidと併用する人や、iPhoneからAndroidへAndroidからiPhoneへと行ったり来たりする人にいい。
ただ、最初の設定に要注意。
Google フォトを開き、設定から「バックアップと同期」をオンにするんだが、そこに「アップロードサイズ」という項目がある。
それを開くと「保存容量の節約画質」と「元の画質」の2種類を選べるのだ。
2021年6月以前のGoogle フォトはちょいと特殊な仕様になっており、「保存容量の節約」(旧称「高画質」)に設定すると、無料で無制限にクラウドに保管してくれていたのだ。だから何カ月もかけて大量にストックしてある写真をアップロードした人も多かったと思う。私も古い写真を10万枚以上上げた。
ただし「画像サイズが1600万画素を超えていたらそのサイズに縮小される」「そうでない写真もファイルサイズを減らすために再圧縮される」という条件がついた。
今は無料で使えるのは15GBまでという制限ができたが、アップロードサイズの項目はそのまま残っている。
「保存容量の節約画質」を選んだ場合、iPhoneなら1200万画素なので画像サイズの制限にはかからないからいいが、再圧縮はなされる。例えば、元画質(HEICフォーマット)が3.8MBだった写真が、Google フォトにあげるとJPEGで2.9MBとサイズが小さくなった。
その分画質が落ちたかというと、肉眼では分からないレベル。再圧縮されるので厳密にはバックアップではないけれども、実用上の問題はないかと思う。
iCloud 写真との大きな違いはiOSとの連動。
クラウドにアップロードした後、iPhone内の元写真をどうするか、なんだが、さすがにiCloud 写真のように全自動で古いモノは端末から削除、というわけにはいかない。Google フォトの設定画面を開くと、バックアップが完了した時点で「〜〜個のファイルを削除できます」と出る。いきなり消すのはちょっと怖いのでまあ、ストレージが足りなくてヤバいときに。
Google フォトに上げた写真はGoogleドライブの容量を使う。それにはGoogle Oneのプランに登録しなければならないが、価格は以下の通り。iCloud+よりバリエーションは多い。
ファイルサイズが小さくなると必要な容量も減り、その分コストも抑えられるわけで、私は今でも「保存容量の節約」で使っている。
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