「iPhone SE(第3世代)」と5万円台前後のAndroidスマホを比較 どれだけ違う?(2/3 ページ)
3月18日に発売された「iPhone SE(第3世代)」と、同じ価格帯のAndroidスマートフォンを比較。本体サイズはiPhone SE(第3世代)が最も小さい。最上位プロセッサを搭載していることも強みといえる。
FeliCa、防水・防塵、eSIMの違い
コロナ禍で現金に触れずに買い物をしたり、電車に乗ったりできるキャッシュレス決済サービスの重要度が高まっている。かざして決済が行えるFeliCaの有無も確認しておきたい。今回紹介する4機種のうち、FeliCaが載っていないのはXiaomi 11Tのみ。QRコードもキャッシュレス決済サービスに用いられているが、ほとんどの鉄道やバスはFeliCa(SuicaやPASMO)が使われている。
水回りやホコリのある環境でスマートフォンを使う可能性があるなら、防水・防塵(じん)の有無もチェックしておくといいだろう。iPhone SE(第3世代)はIP67、AQUOS sense6とGalaxy A52 5GはIP68の防水・防塵に対応している。Xiaomi 11TもIP5Xの防塵には対応しているが、防水はIPX3の防滴にとどまっている。
また最近では、eSIM対応プランの増加に伴い、対応端末も増えつつある。eSIMは、物理SIMカードのように差し替えなくても、ネットワーク経由で契約者情報を書き換えたり、プランを変更したりできるのが特徴だ。eSIMについてはiPhone SE(第3世代)が対応、AQUOS sense6もドコモ版以外は対応している。
イヤフォンジャック、ワイヤレス充電、生体認証の違い
ワイヤレスイヤフォンも浸透しつつあるが、ハイエンドを中心に3.5mmのイヤフォンジャックの搭載が減っている。イヤフォンジャックがあるのはAQUOS sense6とGalaxy A52 5Gのみ、他の2機種は備えない。
有線の煩わしさから開放されるという点では、ワイヤレス充電も昨今のトレンドとなっている。4機種のうち対応機種はiPhone SE(第3世代)のみ。Xiaomi 11Tは非対応だが、5000mAhと大容量。最大67Wの急速有線充電に対応するため、付属のACアダプターとケーブルを使えば、36分で満充電できるとうたわれている。
細かいところでは、指紋認証の有無も気になる。別途設定は必要だが、登録した指が指紋認証センサーに触れると、マスクをしたままでもロックを解除できる。
指紋認証センサーの配置位置は機種によって異なるので下にまとめた。
- iPhone SE(第3世代):画面の下にあるホームボタンに指紋認証センサーを内蔵
- AQUOS sense6:ディスプレイに指紋認証センサーを内蔵
- Galaxy A52 5G:ディスプレイに指紋認証センサーを内蔵
- Xiaomi 11T:側面の電源キーに指紋認証センサーを内蔵
価格の違い
4機種の価格は以下の通り。Galaxy A52 5Gはドコモオンラインショップ価格、その他はSIMフリー(ヨドバシ・ドット・コム)価格となる。iPhone SE(第3世代)、AQUOS sense6、Galaxy A52 5Gは、キャリアの端末購入プログラムを利用することで、さらに安価に運用できる。Xiaomi 11TもMVNOによってはさらに安い場合がある。
- iPhone SE(第3世代):5万7800円〜
- AQUOS sense6:4万9830円
- Galaxy A52 5G:5万9400円
- Xiaomi 11T:5万4800円
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