スマホで個人間送金、31.6%が「経験あり」、利用サービスはPayPayが最多 MMDの調査より
MMD研究所が「給与デジタル払いと個人間送金に関する調査」の結果を発表。個人間送金の利用経験は31.6%で、メインで利用するサービス上位は「PayPay」「楽天ペイ」「d払い」となった。
MMD研究所は、7月21日に「給与デジタル払いと個人間送金に関する調査」の結果を発表した。予備調査は18〜59歳の就業している全国の男女6080人、本調査では個人間送金利用者441人を対象とした。
予備調査の対象へ個人間送金について聞いたところ「電子マネー機能を使っており、個人間送金を利用したことがある」「電子マネー機能を使っており、個人間送金をできることは知っていたが、一度も利用したことがない」が31.6%、「電子マネー機能を使っているが個人間送金をできることを知らなかった」が9.6%となった。性年代別で見ると、利用経験が最も高かったのは女性20代の42.4%、次いで女性30代の39.9%、女性10代の37.2%となる。
個人間送金を利用したことがないと回答した4157人へ利用意向を聞いたところ「利用したい」「やや利用したい」を合わせた26.5%が利用意向を示した。性年代別利用意向が最も高かったのは男性10代で41.0%、次いで女性20代が38.4%、女性30代が37.6%となった。
個人間送金を利用したことがあると回答した441人へ、利用したことがあるサービス(複数回答)とメインで利用しているサービスを聞いた。利用したことがあるサービスは「PayPay」が77.8%、「楽天ペイ」が32.0%、「LINE Pay」が28.1%で、メイン利用のサービスは「PayPay」が58.5%、「楽天ペイ」が11.3%、「d払い」が7.5%となった。
同様に、個人間送金を利用したシーン(複数回答)は「家族・友人に少額のお金を借りたときの返済手段」が49.4%と最も多く、次いで「飲食会計の割り勘」が44.2%、「行事やイベントでの集金」が29.0%。個人間送金サービスが使えるようになってほしいサービス上位3つを聞いたところ「モバイルSuica」が22.2%、「nanacoモバイル」が17.0%、「iD」が15.4%となった。
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