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スマホをかざして手軽に通信「NFC」はどんな規格?:モバイルIT用語辞典
「おサイフケータイ」や「Suica」などのICカードの通信規格を含んだ「NFC」という仕組み。さまざまな規格をまとめた国際標準規格で、ソニーが開発した「FeliCa」もこの規格に含まれている。
「FeliCa」の元になった規格であり、「おサイフケータイ」や交通系ICカードといった非接触決済に必須の技術「NFC」。マイナンバーカードに使われている技術もNFCだ。これは「Near Field Communication」(近距離無線通信技術)の略で、無線かつ接続に必要な時間が短く済むことが最大の特徴だ。
ソニーやGoogle、Apple、Qualcommなどの企業がスポンサーとして参加するNFCフォーラムが推進する規格で、以下の4つのモードを備える。
- リーダー/ライター:アプリと機器の接続
- ピアツーピア(P2P):端末間を近距離で接続する
- カードエミュレーション:従来のICカードと同様の役割を再現する
- 無線給電:1Wまでの電力を供給してバッテリーを充電する
端子の接続などを必要としないため、カードなどのNFCタグとリーダーライターの故障率が低いといえる。スマホや交通系ICカードをかざした決済やAndroid端末に搭載されている「Android Beam」の他、NFC搭載機器とスマホのペアリングなどでも使用される。
国際標準規格「ISO/IEC 14443 Type A/B」(NFC-A/B)など多数の国際標準規格に対応しており、「ユニバーサルデバイス」「リーダーデバイス」「タグデバイス」の3つに分類される。このうちユニバーサルデバイスとリーダーデバイスは、NFCフォーラムタグ「Type 2/3/4/5」を読み書きできることが義務付けられている。このうち「Type 3」がソニーが開発したFeliCaで、「NFC-F」となっている。
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