どちらが買いか? 「OPPO Reno7 A」と「Redmi Note 11 Pro 5G」を使い比べて分かったこと(1/3 ページ)
5月30日にXiaomiが発売した「Redmi Note 11 Pro 5G」と、6月23日にオウガ・ジャパンが発売した「OPPO Reno7 A」は、機能やスペックに共通点が多い。売れ筋のミッドレンジ市場で競合する2モデルの使い勝手を比較してみた。
5月30日にXiaomiが発売した「Redmi Note 11 Pro 5G」(以下、Redmi Note 11 Pro)と、6月23日にオウガ・ジャパンが発売した「OPPO Reno7 A」(以下、Reno7 A)は、機能やスペックに共通点が多い。どちらもプロセッサにはミッドレンジ向けの「Snapdragon 695 5G」を採用。ディスプレイやカメラの仕様は異なるものの、eSIMやおサイフケータイに対応し、発売時の希望小売価格はともに4万4800円(税込み)だった。今夏、売れ筋のミッドレンジ市場で競合する2モデルの使い勝手を比較してみた。
スペックはRedmi Note 11 Proが若干優勢
まずは2モデルの主なスペックを比較しておこう。
注目すべき違いは、画面サイズ、カメラの仕様、内蔵スピーカー、急速充電の規格、防水防塵の等級といったところだろう。単純にスペックだけを比べると、Redmi Note 11 Proに軍配が上がりそうだ。では、実際の使い勝手やパフォーマンスはどうなのだろうか。
Reno7 Aは持ちやすいサイズ感と新味のある背面パネルが魅力
Reno7 Aのディスプレイは約6.4型で、大画面化が進むAndroidスマホの中では、控えめの大きさだ。Redmi Note 11 Proは約6.67型の画面を搭載しているため、本体サイズもひと回り大きい。Reno7 Aの横幅は約73.4mmで、重さは175g。一方、Redmi Note 11 Proの横幅は76.1mmで、重さは202g。手にしたときの安定感や片手での操作のしやすさではReno7 Aに優位性がある。
どちらもディスプレイはフラットで、背面パネルもフラット。全体的に“板”っぽく、昨今のトレンドを踏まえたデザインになっている。Reno7 Aは右側面に電源キー、左側面にボリュームキーを配置。Redmi Note 11 Proは右側面に電源キーとボリュームキーを搭載し、左側面には何もない。Reno7 Aはディスプレイ内に指紋センサーを搭載し、Redmi Note 11 Proは電源キーが指紋センサーを兼ねる。どちらが使いやすいかはユーザーの好みによるだろうが、ディスプレイ指紋センサーは左右どちらの手で持っても認証しやすいと感じた。
Reno7 Aは底部にイヤフォンジャックとスピーカーを搭載している。一方、Redmi Note 11 Proは上部にイヤフォンジャックがあり、スピーカーは上部と底部それぞれに搭載している。Reno7 Aのシングルスピーカーも音量はかなり大きくできるが、Redmi Note 11 Proのデュアルスピーカーはバランスよく左右から出力され、横向きにして映画を見るときには好都合だ。
Reno7 A(上)は底部にUSB Type-Cポートとイヤフォンジャック、スピーカーを搭載。Redmi Note 11 Pro(下)はUSB Type-CポートとSIM/microSDスロット、スピーカーを搭載
好みが大きく分かれそうなのが背面パネルの質感だ。Reno7 AはOPPO独自の「OPPO Glow」という加工技術によって、細かいラメをちりばめたような光沢を持たせつつ、サラサラとしたマットな質感に仕上がっている。これまではなかった新しさを感じる質感で、多くの人に好まれそうだ。一方、Redmi Note 11 Proはガラスを用いた光沢仕上げ。カラバリは3色から選べるが、アトランティックブルーには光の当たり方によって表情が変わる水面のような模様がデザインされている。
ディスプレイ性能はRedmi Note 11 Proが一歩リード
ディスプレイは、画面サイズは異なるが、解像度はどちらも1080×2400ピクセル。公開されているスペックでは、リフレッシュレートがReno7 Aは最大90Hzであるのに対して、Redmi Note 11 Proは最大120Hz。最大輝度がReno7 Aは600ニトであるのに対して、Redmi Note 11 Proは1200ニトといった違いがある。
明るさを最大にして、Webページの見やすさを比べてみたが、優劣をつけるほどを差は認められなかった。だが、同じ画像を表示させてみると、Redmi Note 11 Proの方がコントラストが高く、鮮やかな色で表示された。Redmi Note 11 Proはディスプレイの色調を細かく調整できる機能も備えており、ディスプレイの性能ではRedmi Note 11 Proに軍配が上がる。
関連記事
- 4万円台「OPPO Reno7 A」の“3年使える”は本当か 実用視点で検証した結果
6月発売の5Gスマートフォン「OPPO Reno 7 A」。“スペックに現れない部分”にこだわりのあるミッドレンジモデルの実力を検証する。 - 「OPPO Reno7 A」は何が変わったのか 先代の「Reno5 A」と比較する
OPPOの日本向け最新スマートフォン「OPPO Reno7 A」が6月23日から順次、発売される。「ときめき、長持ち。」というキャッチコピーを採用しており、長く使えることを目指した。Reno5 Aよりも薄くて軽くなり、バッテリー容量も増加。Reno5 Aでは液晶だったディスプレイは有機ELに変更した。 - 「OPPO Reno7 A」のカメラを試す Reno5 Aから画素数が減っても高画質 ただし動画は残念
3年間使い続けられるスマホと銘打って発売した「OPPO Reno7 A」。「グリッド」「水準器」を表示して「AIシーン強化」をオンにするといい絵が撮れる。実際に写真と共に確認しよう。 - 「Redmi Note 11 Pro 5G」の1億800万画素カメラで驚いたところ、不満だったところ
「Redmi Note 11 Pro 5G」は、「Redmi note 11」とは当然さまざまなスペックが違う。特にカメラが1億800万画素のメインカメラを持ち、AIで補完すればきれいな絵が撮れるのだ。 - シリーズ最上位「Redmi Note 11 Pro 5G」もコスパの高さは健在 “ファンの巻き込み”にも注目
Xiaomiは、5月30日にミッドレンジモデルの「Redmi Note 11 Pro 5G」を発売する。Redmi Note 11シリーズの最上位に位置付けられる端末で、カメラにはフラグシップモデルと並ぶ1億800万画素のセンサーを採用する。徐々に日本市場での存在感を高めつつあるXiaomiが、次の一手として送り出すのが「Xiaomiモノ作り研究所」だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.