「OPPO Reno7 A」は何が変わったのか 先代の「Reno5 A」と比較する
OPPOの日本向け最新スマートフォン「OPPO Reno7 A」が6月23日から順次、発売される。「ときめき、長持ち。」というキャッチコピーを採用しており、長く使えることを目指した。Reno5 Aよりも薄くて軽くなり、バッテリー容量も増加。Reno5 Aでは液晶だったディスプレイは有機ELに変更した。
OPPOの日本向け最新スマートフォン「OPPO Reno7 A」が6月23日から順次、発売される。Renoシリーズは、おサイフケータイや防水など日本でニーズの高い機能や、日本人が好むデザインなどを取り入れたシリーズ。Reno7 Aは、2021年にReno5 Aが発売されてから約1年ぶりとなる新機種。先代モデルから何が変わったのかを確認していきたい。
まずはデザインについて。Reno5 Aは丸みを帯びた形だったのに対し、Reno7 Aはスクエアなフォルムとなり、より1枚の板というイメージが強くなった。厚さはReno5 Aの8.2mmから7.6mmへと薄くなり、重量もReno5 Aの約182gから約175gへと軽くなった。手にすると「確かに軽いな」と感じる。それでいて、バッテリー容量がReno5 Aの4000mAhから4500mAhに増量しているのは特筆すべき点といえる。
デザイン上の最も大きな特徴といえるのが、独自の背面加工技術「OPPO Glow」だろう。星空のような輝きをイメージしたそうで、光の当たる角度によってグラデーションが異なって見える。さらさらとした磨りガラスのような質感も特徴的で、指紋が付きにくい仕上げとなっている。
ディスプレイはReno5 Aの6.5型から0.1型小さい6.4型となったが、液晶から有機ELに変更した。これはユーザーからの要望を反映させたためだそうで、有機ELにしたことで「ディスプレイの厚みを40%抑えられた」(プロダクトマネージャーの中川氏)。もちろん、発色がより鮮やかになることも有機ELのメリットだ。ディスプレイにはAGCの強化ガラスを採用しており、Reno5 Aよりも2倍の強度を確保しているという。
指紋センサーはReno5 Aの背面からディスプレイ内蔵タイプに変更された。これによって、背面がよりスッキリしたデザインになった。
プロセッサはReno5 AのSnapdragon 765 5GからSnapdragon 695 5Gに変更されている。シリーズの位置付けとしては695の方が下位だが、プロセッサ自体は695の方が新しく、OPPOによると、ベンチマークのスコアはReno7 Aの方が高いとのこと。
メインメモリ/内蔵ストレージは6GB/128GBで変更ないが、Reno7 Aではストレージの空き容量を活用し、メモリを2GB、3GB、5GBの3段階で拡張できるようになった。さらに、メモリ圧縮方式を変更してシステムの劣化を5%以内に抑えることで、カメラやブラウザなどを36カ月間使い続けても、快適な操作を維持するという。OSバージョンアップについて、Reno7 Aは発売時はAndroid 11だが、Android 12へのバージョンアップは決まっている。ただし2回目については未定としており、Googleや通信キャリアと調整しながら決定していく意向だ。
アウトカメラは約4800万画素の広角、約800万画素の超広角、約200万画素のマクロで構成される。スペックだけを見ると広角レンズはReno5 Aの6400万画素からダウンしており、Reno5 AのモノクロレンズはReno7 Aでは搭載していない。ただ、Reno7 Aではどの程度のスペックで十分かを調査した結果、今回の仕様になったという。画素数が下がったからと言って「損をすることはない」(同社)そうで、それよりもディスプレイの強度や有機EL、薄さと軽さを重視した。カメラ機能についても、もとの写真に好きな写真の色合いを合成できる「AIパレット」を追加した他、夜景の明かりを玉ボケにして人物を撮影できる「ネオンポートレート」がインカメラでも利用できるようになった。
今回のReno7 Aには、「ときめき、長持ち。」というキャッチコピーを採用している。これは、オウガ・ジャパンの調査で、約半数のユーザーがスマートフォンを「あまり買い替えたくない」「同じ端末を使い続けたい」と回答したことに基づいている。「長く使えて愛着の持てる一台が欲しい」という声が多かったことから、「スマートフォンがユーザーにとって長く付き合える、相棒のような存在である必要があると考えた」とブランドディレクターの黒川進一氏は言う。そこで、触った瞬間からときめきを覚えながら、そのときめきが長く続くよう工夫を凝らした。それがOPPO Glow、36カ月間サクサク使えるシステム劣化防止機能などで具現化されている。
単にバッテリーや耐久性が長持ちするだけでなく、操作感やワクワク感も長持ちすることを目指したReno7 A。気になる人は、店頭で手に取って、ときめきを感じられるか確認してほしい。
【訂正:2022年6月17日22時00分 初出時、スペック比較表にて、OPPO Reno7 Aのプロセッサ名に誤りがありました。おわびして訂正いたします。】
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