検索
ニュース

最新折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」の実機に触れて分かった進化点(1/3 ページ)

サムスン電子ジャパンが9月8日、フォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」を発表した。実機に触る機会を得たので、両モデルの進化を確かめた。同日の国内発表会でサムスン電子ジャパンのCMO 小林謙一氏が、フォルダブルスマホの市場について説明した。

Share
Tweet
LINE
Hatena
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 サムスン電子ジャパンが9月8日、フォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」を発表した。Galaxy Z Fold4はドコモとau、Galaxy Z Flip4はドコモ、au、楽天モバイルが取り扱う。9月8日に予約の受け付けが始まり、9月29日に発売となる。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」の国内版

軽量化し、カメラ機能がアップしたGalaxy Z Fold4

 Galaxy Z Fold4は折りたたんでいるときは6.2型のカバーディスプレイで一般的なスマホと同様に使え、開くと7.6型の大型ディスプレイになる。動画やマップを大画面に見られるほか、画面を3分割して異なるアプリを同時に開いて利用できるGalaxy Z Foldシリーズ。この基本的な使い勝手は変わらないが、Galaxy Z Fold4は前モデルの「Galaxy Z Fold3 5G」に比べて、少し小さく薄くなり、9g軽くなった。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
Galaxy Z Fold4。前モデルとの違いはあまり感じられないが、重さは9gも軽くなっている。日本で販売されるのはこのグレーグリーン1色のみ

 閉じた状態で横幅は67.1mmとZ Fold3 5Gと変わらないが、ヒンジのスリム化で表示領域は2.7mm幅広になる。一方、高さ(長辺)は158.2mmから155.1mmと3.1mm短くなった。厚みは、開いたときは1mm、閉じたときは2mm薄くなり、重さは272gから9g軽くなって263gに。Galaxy Foldはシリーズ最軽量となり、片手操作がしやすくなった印象だ。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
カバーディスプレイ
サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
メインディスプレイ

 耐久性もアップした。フロントとバックにはGorilla Glass Victus+を採用。ディスプレイの保護フィルムが剥がれにくくなって、より丈夫な折りたたみディスプレイになった。フォルダブルスマホでは唯一、防水性能(IPX8)を備え、20万回の開閉(1日100回で約5年間)の使用に耐える。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
耐久性がアップ

 ベゼルの最小化とアスペクト比の最適化により、開いたときの広い表示エリアが拡大。アンダーディスプレイカメラはより目立たなくなっており、映像を見ているときに気にならない。最大輝度は1000二トにアップしている。また、Z Fold3 5Gでは10〜120Hzだった可変リフレッシュレートは1〜120Hzとなって省電力性がアップした。

 大きく変わった点が、メインディスプレイ下部のタスクバーだ。よく使うアプリなどをメイン画面の下に固定でき、ホーム画面に戻る手間なくワンタップでアプリを切り替えることが可能。また、タスクバーからアイコンのドラッグ&ドロップで簡単に画面を分割できる。より直感的にマルチウィンドウを起動できるようになった。なお、画面分割の組み合わせをタスクバーに登録しておくことができ、マルチウィンドウをワンタッチで起動することもできる。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
メインディスプレイの下部にタスクバー。ここのアイコンをドラッグ&ドロップし、簡単にマルチウィンドウで表示できる

 PCのように90度に開いた「フレックスモード」は、動画視聴、オンラインミーティングがハンズフリーでできて好評だ。このフレックスモードに対応するアプリは今後も続々登場するという。なお、対応アプリは限定されるが、下画面をタッチパッドにして上画面をPCライクに操作できる機能を搭載。設定メニュー内にある「ラボ」で機能を有効化すると利用できるようになる。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
多くのアプリがZ Foldのフレックスモードに対応する

 カメラはZ Fold3 5Gから大きくスペックアップした。メインの広角カメラは1200万画素から5000万画素になり、23%明るいピクセルになったという。望遠カメラは1200万画素から1000万画素と画素数はダウンしたが、光学3倍、最大30倍のデジタルズームが可能になった。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
カメラ性能がアップ

 ピクセルが23%明るくなったことで夜間の撮影に強くなり、夜でも美しいポートレートが撮影できるとしている。開いた状態で写真を撮ると、撮った写真は左側にすぐに表示され、撮り直しするかどうかをすぐに判断できる。また、高倍率でズームした際に被写体の位置を把握できるズームマップを確認でき、アングル調整に便利に活用できる。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
撮った写真の確認や、高画素カメラでのセルフィーが簡単にできる

 メモリは12GB、ストレージ容量256GBでFold3 5Gと変わらないが、プロセッサは最新のSnapdragon 8+ Gen1を採用して基本性能がアップ。また、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応したのも大きなポイントだ。バッテリー容量は同じ4400mAhだが、リフレッシュレートがGalaxy Z Fold3 5Gの10〜120Hzから、1〜120Hzに改善された。画面の更新が必要ないときに1Hzまで落とすことで、より消費電力を抑えられるようになった。また、もちろんおサイフケータイにも対応する。

 8月に行われたグローバル発表会では複数のカラーバリエーションが発表されたが、日本で販売されるのはグレーグリーン1色のみ。また、Sペンが収納できるケースなど、多彩な純正アクセサリーも用意される。

サムスン電子ジャパン フォルダブル Galaxy
多彩な純正アクセサリーが販売される

 キャリアはドコモとauが取り扱い、9月8日から予約開始、9月29日発売となる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る