「Galaxy Z Fold4」は先代から何が変わった? Z Fold3 5Gとスペックを比較する
Samsung Electronics(サムスン電子)が発表したフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold4 5G」。2021年発売の「Galaxy Z Fold3 5G」の後継という位置付けだ。両モデルの違いについて、比較表を交えながらお伝えしていく。
Samsung Electronics(サムスン電子)が発表したフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold4」。2021年発売の「Galaxy Z Fold3 5G」の後継という位置付けだ。発表当時の米国での想定販売価格は、Galaxy Z Fold3 5G1799.99ドルから、新型のGalaxy Z Fold4が1799ドル(1ドル134円で換算→約24万円)からとなっている。両モデルの違いについて、比較表を交えながらお伝えしていく。
まずは開いた状態で操作する際に使うメインディスプレイについて見ていく。どちらもパネルが7.6型のDynamic AMOLED 2X(有機EL)だが、解像度はGalaxy Z Fold3 5Gが2208×1768ピクセル、Galaxy Z Fold4が2176×1812ピクセルとなっている。リフレッシュレートはGalaxy Z Fold3 5Gが120Hz(10-120Hz)となっているのに対し、Galaxy Z Fold4は120Hz(1-120Hz)に対応した。最大輝度は900ニト(Galaxy Z Fold3 5G)から1000ニト(Galaxy Z Fold4)にアップした。別売りのS Penにも対応している。
閉じた状態でも通知などの情報を確認できるサブ(カバー)ディスプレイはどちらも6.2型のDynamic AMOLED 2Xだが、解像度はGalaxy Z Fold3 5Gが832×2268ピクセル、Galaxy Z Fold4が904×2316ピクセルとなっている。リフレッシュレートの可変範囲も10〜120Hzから1〜120Hzに変更されている。
Galaxy Z Fold4のアウトカメラはGalaxy Z Fold3 5Gと同じ超広角カメラ、広角カメラ、遠カメラのトリプル構成となっているが、Galaxy Z Fold4の広角カメラが5000万画素になり、内蔵センサーの画素ピッチが1.8μmから2.0μmに拡大した。望遠カメラは1200万画素(Galaxy Z Fold3 5G)から約1000万画素(Galaxy Z Fold4)となったが、2倍光学ズーム(Galaxy Z Fold3 5G)から3倍光学ズーム(Galaxy Z Fold4)へとアップした。
インカメラはどちらもカバーディスプレイ側が約1000万画素(F2.2、視野角80度)、メインディスプレイ側が約400万画素(F1.8、視野角80度)のシングル構成となっている。メインディスプレイ側のインカメラはディスプレイ内に埋め込まれており、通常は目をこらさないと見えないようになっている。
Galaxy Z Fold4はAndroid 12Lを搭載した初の折りたたみ型端末でもある。Android 12LはAndroid 12をタブレットやフォルタブルに最適化したもので、大画面を生かしたマルチタスクがしやすくなっている。
続いてプロセッサをチェックしていく。Snapdragon 888搭載のGalaxy Z Fold3 5Gに対し、Galaxy Z Fold4はQualcommの最上位モデルとなるSnapdragon 8+ Gen 1を搭載。プロセッサに統合されたNPU(機械学習プロセッサ)の性能が約1.7倍になった。
メモリはどちらも12GBとなっているが、ストレージはGalaxy Z Fold3 5Gが256GB/512GB、Galaxy Z Fold4ではそれに1TB(Samsung.com限定)が加わった。ただ、日本でどのストレージを搭載したモデルが登場するのかは不明だ。ストレージを拡張できるmicroSDスロットは搭載していない。
バッテリー容量は4400mAhでどちらも同じ。ワイヤレス充電、ワイヤレス給電にも引き続き対応する。外部接続/充電端子はUSB 3.1 Type-Cとなる。独立したイヤフォン/マイクジャックは備えない。スピーカーは2基(ステレオ)で、「Dolby Atmos」によるサラウンド再生にも対応している。
ボディーの外周とヒンジ付近はどちらも「Armor Aluminum(アーマーアルミニウム)」で保護されている。Galaxy Z Fold4のヒンジそのものはGalaxy Z Fold3 5Gよりもスリムになった。背面はGalaxy Z Fold3 5Gが「Gorilla Glass Victus」、Galaxy Z Fold4が「Gorilla Glass Victus+」を採用。曲げや折れに強く、落下時の衝撃耐性が強化されている。IPX8等級の防水性能を持つ。右側面には電源キーと一体化した指紋センサーを備えている。
ボディーサイズは若干変わった。展開時はGalaxy Z Fold3 5Gが約128.1(幅)×158.2(高さ)×6.4(厚さ)mm、Galaxy Z Fold4が約130.1(幅)×155.1(高さ)×6.3(厚さ)mmとなっている。幅は2mm増えたものの、わずかに薄くなっている。折りたたみ時はGalaxy Z Fold3 5Gが約67.1(幅)×158.2(高さ)×14.4〜16(厚さ)mm、Galaxy Z Fold4が約67.1(幅)×155.1(高さ)×14.2〜15.8(厚さ)mmだ。高さと閉じた状態の厚さが減っていることが分かる。
重量は約271g(Galaxy Z Fold3 5G)から約263g(Galaxy Z Fold4)となり、先代よりもやや軽くなっている。
グローバル(発表時の標準)での展開カラーはGalaxy Z Fold3 5GがPhantom Green、Phantom Black、Phantom Silverだったが、Galaxy Z Fold4ではGrayGreen、Phantom Black、Beigeとなっている。
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