イオンモバイルを契約してみた 「お得度」や「通信品質」を徹底検証、手続きの注意点も(3/4 ページ)
MVNO事業者のイオンモバイルは、イオンモールなどで契約できるのが特徴だ。大きな広告を目にする機器が少なく目にとまることは少ないが、auやドコモの回線を利用しており、少ないデータ容量帯のプランが充実していることが強みだ。
審査時の注意点 エラーでやり直しの場合も
料金プランの選択と重要事項説明が終わり、契約に関して同意の署名をすると、そこから審査手続きが開始されます。審査結果が分かるのは、ここから約1時間。この間はイオンモバイルの店舗内にいる必要はなく、モール内の他のテナントで時間をつぶしていても構いません。
審査が完了すると、店舗から連絡先電話番号あてに連絡が来ます。連絡先に指定した電話番号の電話が手元にない場合で、他社から乗り換えの場合は、乗り換え前の回線が圏外になったら、審査が完了したことになります。筆者のように「待ち時間にイオンで買い物ができる、モール内で時間をつぶせる」という点はイオンモバイルを契約するメリットの1つになりますが、これには注意点もあります。
イオンモバイルの契約手続き・システムの仕組みまでは筆者には分かりかねますが、携帯電話ショップで勤務していた頃の経験から、「顧客情報、契約内容の登録完了から審査完了までに起こりうるエラー」というものがあることをお伝えしておきます。これは、恐らくイオンモバイルだけに当てはまるわけではないと思いますが、今回の筆者の場合、登録完了から審査完了までエラーが発生してしまいました。
そのため、一度イオンモバイルの店舗に戻り、同意署名を再度しに行かなくてはならなかったのです。筆者の場合、本人確認書類に書かれている名字の一部には常用漢字でないものが使われています。エラーを避けるため登録は名字自体を片仮名にしましたが、それが仇となりエラーが発生。その結果、再審査をする必要があったのです。
筆者のケース以外にも、例えばMNP予約番号の相違、本人確認書類の読み込み不備などによって、再度イオンモバイルの店舗に戻って再登録が必要になるケースも考えられます。余裕をもって契約手続きにあたるのも重要ですが、イオンモバイルの審査が完了するまでは、できるだけすぐに店舗に戻れる場所で時間をつぶしておいた方がよさそうです。
初期設定は10分程度で完了 電話帳移行、アカウント設定などは有料
審査が終わり、店舗に戻ると「APN設定」などの初期設定をしてもらいます。ここでの所要時間は約10分程度。最後に新規契約事務手数料の3300円を店頭で支払って終了です。全ての手続きが完了するまで約1時間30分程度でした(審査完了の連絡を受けた時、筆者は他の用事があり、すぐに受け取りに行きませんでした。そのためSIMカードの受け取りを含めると所要時間は約3時間)。ただ、所要時間は店舗の込み具合になどによっても左右されるでしょう。なお、乗り換え後のイオンモバイルの月額基本料金は日割りになりますが、乗り換え月に利用できるデータ容量も日割り分だけになります。
端末変更に伴う電話帳移行、LINEの設定・移行、あるいはスマートフォン利用が初めての場合に伴うApple ID、Googleアカウントの初期設定などは、有料にはなりますが、店頭での対応(スマホサポート)も可能です。そして、10月1日にはイオンモバイルの既存ユーザー向けに、スマートフォンの動作状態をチェック、料金プランの相談が無料でできるスマホメンテナンスのサービスも始まりました(北海道、九州、沖縄の店舗は対象外)。
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