大型センサーを積んだ「AQUOS sense7」のカメラはどう? AQUOS R7と比較しつつ試す:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)
シャープのカメラといえば1型センサーを搭載した「AQUOS R7」だが、そのAQUOSシリーズの売れ筋は「sense」だ。さらにその新作「AQUOS sense7」はカメラに力を入れており、画質が向上している。好みが分かれるところだが、特徴的な空の青い写り方もチェックしよう。
シャープのカメラといえば1型センサーを搭載した「AQUOS R7」だけれども、AQUOSの売れ筋といえばミドルクラスのsenseシリーズ。しかも今回はカメラに力を入れたという。
その上、ハイエンド機並の大型センサーで、R7を継承する画質エンジンだという。
これはチェックしたくなるよね、ってことでいってみよう。
センターカメラのデザインはよし
AQUOS sense7はカメラ部のデザインも変えてきた。R7と同じく中央にカメラを配置。この位置は縦でも横でも撮りやすくていいのだ。デザイン的にもカメラがいい感じに目立つ。
よし、カメラに力を入れるぞ、といっても、AQUOS sense7は「多くの方に愛される国民機」を目指しているから、むちゃなコストもかけられない。
ボディーは薄くて軽くてシンプルに、価格もリーズナブル(税込みで5万円前後)に、でもカメラ性能を上げたい、というわけだ。
そこで、メインの広角カメラの強化に集中したのである。センサーサイズはR7の1型には及ばないが、1/1.55型と従来機に比べて66%の大型化。画素数は5030万画素に上がった。
全画素での像面位相差AFを実現。要するにセンサーサイズが大きくなって基本画質が上がり、センサー上のどこででもAFが効き、AFも2倍に速くなったということだ。
その分、超広角カメラやインカメラの性能はそこまで上がってない。メリハリがついた構成だ。
では撮ってみよう。他の高画素スマホと同様、AQUOS sense7も通常の写真モードでは約1250万画素となる。で、レンズは23mm相当でF1.9だ。
いつものガスタンクで画質チェック。
では、フラグシップ機のAQUOS R7と比べたらどうか。全体の色味と中央部のディテールを見比べてみよう
基本的な画作りは同じだけど、AQUOS sense7の方がちょっと色が濃くてくっきりしていることが分かる。
続いて2x。
おおむね悪くない。ガシガシと倍率を上げてみよう。
最高の8xになると、ちょっと斜めの線が凸凹するなど気になるところも出てくるので、使うなら3xくらいまでかな。
デジタルズーム時のクオリティーが問われる昨今、もうちょっと頑張れるはず。
人物でも比べて見よう。基本的なテイストは同じだが、肌色の出方がちょっと違う。
センサーの違いもあるだろう。
ちなみに、AQUOS sense7は5000万画素モードで撮ることもできる。AQUOS R7は「その他」に「ハイレゾ」モードがあってそれを使うのだが、AQUOS sense7は通常の「写真」モードの「写真サイズ」の「4:3」のところから「50.0M」を選ぶ方式。最初、5000万画素モードもどこかにあるはずだ、でもどこにあるか分からんー、と探してしまった。
で、50Mモードだとここまでディテールを撮れる。
もう1つの超広角カメラは800万画素と画素数は控えめで、3264×2448ピクセル。35mm判換算で15mm相当だ。
関連記事
- 目指したのは“国民機” シャープの「AQUOS sense7/7 plus」が単なるミッドレンジスマホと違う理由
シャープは9月26日、ミドルレンジの最新モデルとなる「AQUOS sense7」「AQUOS sense7 plus」の2機種を発表した。AQUOS sense7、7 plusでシャープが目指したのは、「ハイエンド並みの大型センサー」を搭載すること。7 plusはより大きなディスプレイを搭載し、動画を快適に視聴できるようディスプレイ性能も強化した。 - 「AQUOS R7」のカメラは「これぞシャープ」といえる仕上がり センサー刷新でR6とは別物に
シャープのフラグシップスマホにして「ほぼデジカメ」と思われたりする「AQUOS R7」。同じ1型センサーを搭載するが、R7は「スマホ用センサー」という点で違う。AFやAIなどの性能も進化している。 - シャープが「AQUOS sense7」発表 1/1.55型の大型センサー搭載のカメラ強化モデル
シャープが9月26日、スマートフォンAQUOSの新モデル「AQUOS sense7」を発表した。先代のAQUOS sense6から66%大型化したという1/1.55型のカメラセンサーを搭載。フラグシップモデルの「AQUOS R7」で培った高画質化技術も取り入れている。 - 出そろった「AQUOS sense7」の価格 最安値はどのキャリアか
NTTドコモ、KDDI、楽天モバイルがシャープ製スマートフォン「AQUOS sense7」を取り扱う。各社のオンラインショップにおける販売価格、端末購入補助プログラム適用後の実質負担額をまとめた。記事内は全て税込み。 - ドコモ、「AQUOS sense7」を11月11日に発売 一括価格は約5.4万円
NTTドコモは、11月11日にスマートフォン「AQUOS sense7 SH-53C」を発売。一括価格は5万4230円(税込み、以下同)で、オンラインショップ限定カラーは11月4日に先行販売する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.