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ついに発表! 2022年を代表するスマートフォンは?(1/4 ページ)

2022年を代表するスマートフォンを決定する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー」の結果発表。2022年は「ハイエンド部門」と「ミッドレンジ部門」に分け、各部門で5機種ずつ、最終的に各部門で1機種を選定します。審査員の配点とコメントを紹介します。

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 2022年1月から2022年12月中旬までに発売されたスマートフォンの中からベストな機種を選出する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2022」。2022年は「ハイエンド部門」と「ミッドレンジ部門」に分け、各部門で5機種ずつ、最終的に各部門で1機種を選定します。

 審査員がノミネート候補に挙げた機種のうち、各部門で上位5機種をノミネート機種として選定し、この中から1機種ずつを、2022年のベストスマホとして選びます。2022年のノミネート機種は以下の通りです(アルファベット順)。

ハイエンド部門

  • Galaxy S22 Ultra
  • Galaxy Z Fold4
  • iPhone 14 Pro
  • Pixel 7 Pro
  • Zenfone 9
スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2022
ハイエンド部門のノミネート機種。左からGalaxy S22 Ultra、Galaxy Z Fold4、iPhone 14 Pro、Pixel 7 Pro、Zenfone 9

ミッドレンジ部門

  • AQUOS sense7
  • iPhone SE(第3世代)
  • Nothing Phone(1)
  • OPPO Reno7 A
  • Pixel 6a
スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2022
ミッドレンジ部門のノミネート機種。左からAQUOS sense7、iPhone SE(第3世代)、Nothing Phone (1)、OPPO Reno7 A、Pixel 6a

 審査員は、ITmediaなどで活躍し、1年間を通じて携帯電話業界を取材してきた石川温氏、石野純也氏、太田百合子氏、佐野正弘氏、島徹氏、房野麻子氏、村元正剛氏、山根康宏氏、ITmedia Mobile編集部の計9人。

 選考委員は、ハイエンド部門とミッドレンジ部門で各25点の持ち点を配分して投票します。1位の機種には10点、2位以下の機種には1機種9点を上限として残りの15点を自由に配分できます。今回は審査員の配点とコメントを紹介します。栄冠を手に入れた機種は?

石川氏の配点とコメント

ハイエンド部門

・Pixel 7 Pro:10点

  • iPhone 14 Pro:9点
  • Galaxy Z Fold4:6点
  • Zenfone 9:0点
  • Galaxy S22 Ultra:0点

ミッドレンジ部門

・iPhone SE(第3世代):10点

  • AQUOS sense7:9点
  • Pixel 6a:6点
  • OPPO Reno7 A:0点
  • Nothing Phone(1):0点
スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2022
石川温氏

 今年(2022年)は「Pixel」が頑張っていました。垂直統合的な開発によって端末的な性能が洗練されている部分や、買い取りなどプロモーションで評価できるところもありました。幅広く勧められる端末になったと思います。「iPhone 14 Pro」も、衛星通信の対応や、ダイナミックアイランドなどの挑戦的な試みについては、評価したいところです。

 ミッドレンジに関しては、個人的には「iPhone SE(第3世代)」推しだったのですが、「Pixel 6a」も強かったですね。一方、「AQUOS sense」シリーズも毎年完成度を上げてきていて、「これでいいよね」感も増してきた。買って後悔のない端末になっていると思いました。

石野氏の配点とコメント

ハイエンド部門

・Galaxy Z Fold4:10点

  • iPhone 14 Pro:9点
  • Pixel 7 Pro:6点
  • Zenfone 9:0点
  • Galaxy S22 Ultra:0点

ミッドレンジ部門

・Pixel 6a:10点

  • AQUOS sense7:9点
  • iPhone SE(第3世代):6点
  • OPPO Reno7 A:0点
  • Nothing Phone(1):0点
スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2022
石野純也氏

 ハイエンドの10点は、iPhoneに入れるかGalaxyに入れるか悩みました。ダイナミックアイランドは面白いし、常時表示ディスプレイは便利だし、衛星通信は新しいし――ということで実はiPhone 14 Proに10点を入れかかっていました。

 とはいえ、「Galaxy Z Fold4」のデュアルSIM・eSIM対応だったり、画面比率が変わったことでの使いやすさだったり、Android 12Lを採用してタブレットライクに使えるなどの進化も見逃せません。結局、僕自身が24万円払って2年連続で約Foldを買ってしまったという強い魅力を評価しようと思い、こちらを10点にしました。

 ここに関しては、NTTドコモの「いつでもカエドキプログラム」を使うとさほど負担を感じずに購入できたのがよかったですね。あとGalaxyは店頭修理が充実してきたことも見逃せません。「Galaxy Z Fold3 5G」のときに落として割ってしまったことがあったのですが、あっさり2時間で修理してもらえたことがありました。これは大都市圏での話ですけれどね。Androidとして、とても頑張っているという印象も決め手になりました。

 Pixel 7 Proもいい端末で、コストパフォーマンスは高いし、ズームもすごい。ただ、「Pixel 6 Pro」のときに感じた新鮮さはなかったので、3番目にしました。

 「Galaxy S22 Ultra」は……「これNoteじゃん」というか、潔くない感じがしたので素直に評価できませんでした。一回(Noteを)やめると言ったのに何で復活しているのかなと。本当はFoldにSペンを入れたいのでしょうが、そこに入れられず、ペン収納のギミックをひとまずUltraとして残しておくことで、Noteファンの行き先を確保したような……。ちょっと場当たり的というか、思い切りが足りない感じが透けて見えてしまったかな。いい端末ではあるんですけれどね。

 「Zenfone 9」は、あそこまで完成度を高めておきながらキャリア展開しないのは何でなのでしょうね。コンパクト路線は「Zenfone 8」からだったことや、販路の狭さがマイナス評価になりました。

 ミッドレンジについては、圧倒的にPixel 6a。悩まずに10点を付けました。全部Pixelに付けていいなら25点を付けていたかもしれません。半年前のチップセットを搭載して、ほぼハイエンドですし、あの価格を実現していて、ミッドレンジの概念を変えたというか、何てカテゴライズすればいいのか悩んでしまうくらいの一台。これまでのPixel の「a」シリーズって、スペックを落としすぎていた印象があったのですが、Pixel 6aはハードの仕様こそ落としたけれど、ソフトウェアの力で体験をぐっと引き上げてきていて、「Pixel 7とか買う必要ないじゃん」と思える完成度の高さでした。

 「AQUOS sense7」は確かにカメラはよかったのですが、個人的にはバイブレーションが大味で、ハプティクスな感じではなかったのが気になりました。長時間使っているとイラッとしてしまう。指紋センサーの位置も、電源キーから独立させてあの位置に配置しているのは押しづらい。ちょっとカメラに全振りした結果、ツメの甘さが残ってしまっているのかなと評価して、2位にしました。

 iPhone SE(第3世代)は、iPhoneであること――iPhoneがあの価格でかつ5Gに初対応したSEだったという意味で、5Gを普及させる端末としては評価しました。また、賛否両論はありますが、そんな端末が発売初日から1円で売られていたというのもインパクトが大きかったですね。

 「Nothing Phone(1)」は、発表で期待値を高めていたわりには、出てきた端末が普通で、そこまでの魅力は感じなかったですね。フォントをこだわったという割に日本語フォントがいまひとつで、ローカライズに関しては詰めの甘さも感じました。ベンチャー企業が出した初号機として見ると、完成度は高かったですけれどね。

 「OPPO Reno7 A」は3年使えるとうたっている反面、OSのアップデートが確定していないなど、やりたいことと実際にできていることにギャップがある感じがしました。こうした理由で、両機ともに点数は付けませんでした。

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