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「Xperia 1 IV」と「Xperia 5 IV」どちらを選ぶ? スペックから性能までを徹底比較(1/4 ページ)

ソニー製スマホのフラグシップは「Xperia 1」シリーズだが、その下として位置付けられている「Xperia 5」シリーズも機能面での差は少なく、コンパクトかつ片手持ちしやすいという利点がある。この兄弟といえる2モデルは、それぞれどんなユーザーに適しているのか。

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 ソニーのスマホ「Xperia」のフラグシップは「Xperia 1」シリーズだ。しかし、その下に位置付けられる「Xperia 5」シリーズも機能面での差は少なく、コンパクトで、片手持ちで操作しやすいというメリットも備えている。兄弟とも呼ぶべき2モデルは、それぞれどんなユーザーに適しているのか? 最新の「Xperia 1 IV」と「Xperia 5 IV」を使い比べてみた。

両モデルのスペックの違いは?

 まずは、両モデルの主要スペックを確認しておこう。

Xperia比較
Xperia 1 IV/5 IVのスペック
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左がXperia 1 IV、右がXperia 5 IV
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左がXperia 1 IV、右がXperia 5 IV。背面のデザインも共通

 プロセッサは同じだが、Xperia 1 IVの方がメモリ容量多く、ディスプレイやカメラのスペックも上回っている。なお、今回はXperia 1 IVはSIMフリーモデル(ソニーが直販するモデル)、Xperia 5 IVはauモデルを使った。どちらも5Gの周波数帯はSub-6のみに対応している。だが、Xperia 1 IVのキャリア向けモデルはミリ波にも対応している。そこは大きな差分といえる。

 なお、Xperia 1 IVの価格はau版が突出して安い。発売当初(2022年6月)は19万2930円だったが、値下げされて14万8645円(11月現在)となったためだ。価格を重視するならau版を選ぶのが得策だ。

片手での操作性はXperia 5 IVに軍配が上がる

 両モデルは縦横比が21:9の縦に長い「シネマワイドディススプレイ」を搭載している。左右のベゼルも細く、どちらのモデルも画面サイズのわりにはスリムだ。一般的に横幅が70mm以下だと片手で操作しやすいといわれるが、Xperia 1 IVの横幅は71mmで、Xperia 5 IVは67mm。Xperia 5 IVは片手で持った場合でも、画面のほとんどの部分を親指でタッチできる。片手での操作性ではXperia 5 IVに軍配が上がる。

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Xperia 5 IVの横幅は67mm。片手で持っても操作しやすい

 ただし、Xperia 5 IVはコンパクトで軽いため、うっかり落としてしまいそうで不安になることがあった。手の大きさによっては、むしろ扱いにくいと感じる恐れもある。その場合、マットな手触りのスマホケースなどに収めて使うのが好ましいだろう。

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側面のボタン配置も共通。ただし、Xperia 1 IVのカメラボタンには指が滑りにくい処理が施されている
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上部にはマイクと3.5mmのオーディオジャックを備えている
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底部にはnanoSIM/microSDスロット、マイク、USB Type-Cポートを搭載

Xperia 1 IVは4Kディスプレイだが、普段使いには大差なし

 画面サイズはXperia 1 IVが約6.5型で、Xperia 5 IVが約6.1型。どちらも有機ELディスプレイで、解像度はXperia 1 IVが4K(3840×1644ピクセル)で、Xperia 5IVはフルHD+(2520×1080ピクセル)。Xperia 1 IVは4Kで撮った動画を4Kの解像度のままで再生できたり、写真を拡大しても高精細な画質を得られたりすることが利点だ。

 しかし、よく使うアプリの操作において、両モデルのディスプレイの画質に優劣を感じることはなかった。6.1型画面のXperia 5 IVでは、解像度はフルHD+で十分といった印象だ。

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左がXperia 1 IV、右がXperia 5 IV。同じサイトを表示させてみた。画質にはほとんど差は感じられない

 ただし、「Chrome」で同じサイトを表示させると、Xperia 1 IVの方が表示できる領域が広かった。21:9のシネマワイドディススプレイは、画面を分割して2つのアプリを同時に使うマルチウィンドウに適しているが、マルチウィンドウを使う場合もXperia 1 IVの方が有利だ。

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マルチウィンドウを利用する場合は、画面が広いXperia 1 IVが有利だ

 両モデルのディスプレイのリフレッシュレートは最大120Hzで、タッチサンプリングレートは最大240Hz。ゲームを楽しむにも申し分のない仕様だ。横画面でゲームを楽しむ場合は、画面が大きいXperia 1 IVの方が指で隠れる部分が少なく、操作しやすく感じられた。

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ゲームを快適に楽しむための「Game enhancer」は両モデルに搭載されていて、機能も共通している
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