税込み10万円弱の実力は? 「arrows N F-51C」実機クイックレビュー(3/3 ページ)
2月10日にNTTドコモから発売される「arrows N F-51C」は、arrowsの“リブランド”初号機で、従来からの便利機能を継承しつつ、リサイクル素材を積極的に活用するなど新機軸も見受けられる。SNSでは「スペックの割に高価」という声もあるが、実際の所はどうなのか、短時間ながら試す機会を得たので報告しよう。
Qnovoの技術を採用した充電制御
外部接続端子はUSB 3.2 Gen 2(USB 3.1)Type-C端子で、USB PD(Power Delivery) 2.0規格の急速充電にも対応する。イヤフォンマイク端子は備えないので、有線で音声出力をしたい場合は、USB Audio規格に準拠するイヤフォンマイク、またはDACを接続する必要がある。映像出力は、Wi-Fi(無線LAN)経由の「Miracast」のみ利用可能だ。
無線通信はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)とBluetooth 5.1に対応する。Bluetoothオーディオ(A2DP)で利用できるコーデックは以下の通りで、ワイヤレスハイレゾオーディオにも対応できる。
- SBC
- AAC
- aptX/aptX HD/aptX Adaptive
- LDAC
バッテリーの定格容量は4600mAhで、先述の通りUSB PD 2.0規格の急速充電に対応している。arrows NではFCNT製スマートフォンとしては初めてQnovoのバッテリー充電制御技術を適用している。バッテリーモジュールの寿命の予測にも対応しているが、予測表示をするにはサイクルカウント(※1)を「150」以上にする必要がある。
充電回りで少し面白い機能としては「電力オフピーク充電」というものがある。これはその名の通り電力消費のピークになる時間を避けて充電を行う機能で、指定した「オフピーク時間」以外の時間に充電をしようとすると「オフピーク時間に充電してください」という旨を表示できるようになっている(※2)。その表示内容に同意すると、ピーク時間を過ぎるまで充電を抑止するようになっている。
(※1)バッテリーの満容量分の充電を行うと「1サイクル」
(※2)画面がオフまたはロック中の場合、あるいはダイアログの表示中は充電が行われる(ダイアログの内容に同意しないと充電はストップしない)
FCNT(旧富士通コネクテッドテクノロジーズ)製スマートフォンとしては初めてQnovoのバッテリー充電制御技術を採用した。充電のサイクルカウントが150を超えると、バッテリーモジュールの寿命予測を表示できるようになる
外部接続端子はUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子のみを備える。有線接続のイヤフォンマイク類を使いたい場合は、USB Audio規格に準拠したイヤフォンや変換アダプター(別売)を用意する必要がある
arrowsならではの便利機能も
リブランドされたとはいえ、arrows Nはarrowsである。特定のアプリを“非表示”とすることでプライバシーを守る「プライバシーモード」や、画面の端部をスワイプすると利用できる「スライドインランチャー」など、FCNT独自の便利機能も多数備えている。先述の顔と指紋のデュアル認証は、その1つとして新たに加わる新機能である。
とはいえ、arrows Nのメーカー独自機能は非常に豊富で、探しきれない(気付かない)可能性もある。そこで活用したいのがプリインストールされている「arrowsオススメ機能」だ。
arrowsオススメ機能自体は、従来のarrowsにも搭載されているが、どちらかというと「独自機能の一覧」という感じだった。arrows Nでは、機能をより探しやすいように冒頭に目的別のインデックスが表示されるようになった。もちろん、概要説明から機能個別の説明
どのような便利機能があるのか知りたい人は、arrowsオススメ機能を開いてみることをお勧めしたい。
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