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KDDIとWi2、OpenRoaming対応の公衆Wi-Fi基盤を提供 フリーWi-Fiへ安全に接続

KDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレスは、OpenRoamingに対応したフリーWi-Fi構築用プラットフォームを開発。QRコードやアプリなどから1度登録すれば国内外のフリーWi-Fiへ安全に自動接続でき、4月1日から自治体などへ提供開始する。

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 KDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレス(以下、Wi2)は、3月29日にOpenRoamingに対応したフリーWi-Fi構築用プラットフォーム開発について発表した。3月31日から東京都から受託した「TOKYO FREE Wi-Fi」のサービス環境開発/運営を行い、4月1日から自治体などへ提供開始する。

KDDI
東京都のOpenRoaming活用イメージ

 本プラットフォームは、通信事業者など公衆無線LANサービス関連事業者のグローバルな業界団体「Wireless Broadband Alliance」が推進する国際的な無線LANローミング基盤のOpenRoamingに対応。ユーザーはエリアに掲示されたQRコードやアプリなどから1度登録すれば、OpenRoamingに対応している国内外のフリーWi-Fiへ安全に自動接続できる。

 アクセスポイントの正当性を電子証明書で検証する仕組みを備え、偽物が設置された場合も利用者が接続してしまうのを未然に防止。無線通信区間を利用者ごとに異なるキーで暗号化して盗聴を防ぎ、6GHz帯(Wi-Fi6E)に対応した最大2.4Gbpsの通信速度を実現している。

 主要なOS(iOS、Android、Windows、macOS)で利用できる。また訪日外国人の利用も想定しており、日本語、英語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語での利用登録手順を提供。電話やメールでのお客さまサポート窓口(日本語、英語対応)を開設し、さまざまな外部サービスからも接続できる。

 KDDIとWi2は、本プラットフォームの提供を通じて、災害時の通信手段確保、国内外からの旅行者への情報提供、デジタルデバイド解消など、地域課題解決を支援していく。

 また、3月5日に開催された東京マラソン2023の事前受付カウンターやスタート地点のゲート付近、3月1日〜3月14日に新宿中央公園の「眺望のもり」に設置された屋外テントのワークスペース内で試験運用を実施。簡単かつ安全にWi-Fiへ接続できたという。一部のスポットでは、衛星通信「Starlink」や5G SAのネットワークスライシングを活用する実証を行い、混雑した環境下での無線通信の容量確保も確認したとしている。

KDDI
東京マラソン2023での活用イメージ

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