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ソフトバンク、社内向けAIチャットを利用開始 既存業務の効率化や生産性の向上に寄与
ソフトバンクは全従業員約2万人を対象に、生成系AI(人工知能)を活用したソフトバンク版AIチャットを提供開始。これに合わせ、AI倫理およびガバナンスに特化した「AIガバナンス基本規程」を新たに制定する。
ソフトバンクは、5月29日に全従業員約2万人へ生成系AI(人工知能)を活用したソフトバンク版AIチャットを提供開始した。
ソフトバンク版AIチャットは、より積極的かつ安全/安心に業務で活用することを目的としてセキュアな環境で構築した社内向けAIサービス。同社の従業員はAIサービスを安全な環境で最大限に活用でき、文章の作成や翻訳などの既存業務の効率化や生産性の向上、営業/マーケティング領域での企画/アイデアの立案、サービス開発での各種プログラミングのサポート、コールセンターの業務など、あらゆる業務に応用することを目指すという。
本サービスの利用開始に合わせて、2022年7月12日に策定した「ソフトバンクAI倫理ポリシー」に基づき、AI倫理とガバナンスに特化した「AIガバナンス基本規程」を新たに制定して2023年7月に施行する予定。あわせて、従業員が生成系AIなどを業務で利用する上で必要な知識を身に付けることを目的とした、AI倫理に関する教育プログラムを6月中に提供する。
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