iOS版「ChatGPT」アプリはブラウザ版と何が違う? 便利だと感じた機能はコレ
5月末から日本でもiOS向け「ChatGPT」アプリが利用可能になりました。基本的な機能や使い勝手はWebと変わりませんが、オープンソースの音声認識システム「Whisper」による音声入力に対応しているのが大きな違いです。もう1つ。便利な機能があります。
何かと話題のAIサービス、中でもOpenAIのChatGPTは、リリースから半年経過した現在でもいまだに話題を目にしない日がないほどの人気です。そんなChatGPTですが、これまでブラウザ経由で利用するしかありませんが、5月18日にiOS版をリリース。5月末には日本からも可能となりました。また、6月8日にはiPadでも利用可能となっています。
今回は、そんなiOS版ChatGPTの使い勝手やブラウザ版との違いなどについて触れていきたいと思います。
iOS版のChatGPTアプリを利用するには、Web版と同じくOpenAIのアカウントが必要です。アプリの設定などは英語で、残念ながら日本語化はできません。ただ、日本語入力は有効になっており日本語での質問に対しては日本語で答えてくれます。
iOSアプリ版の基本的な機能や使い勝手はWebと変わりませんが、オープンソースの音声認識システム「Whisper」による音声入力に対応しているのが大きな違いとなります。iPhoneの画面でキーボード入力しなくても音声で質問できるので、より手軽にChatGPTを利用できます。
ただ、話した言葉がリアルタイムで認識されていくわけではなく、一通り話し終えた後にボタンを押すと一気に変換が行われます。認識精度は高く、英単語混じりでも固有名詞であればほぼ正確に聞き取ってくれます。「Open AI」は「オープンAI」になってしまいましたが。また、Siriなどの音声アシスタントに質問するのと違い、認識された言葉がチャット欄に入力され、それを手動で送信する必要があります。もちろん、送信前にキーボードからの修正も行えます。
そのままでも日本語や英語を聞き分けてくれますが、右上の「…」から「Setting」を選び、「SPEECH」の「Main Language」を「Japanese」にすると日本語での認識精度が上がるようです。
有料サービスの「ChatGPT Plus」に加入していれば、iOSアプリでもChatGPT Plusが有効になりGPT-4も利用できます。筆者はChatGPT Plusに未加入なので試せてはいませんが、Web版で利用できるβ機能のWebブラウジングとサードパーティープラグイン機能は今のところ利用できないとのことです。
また、6月8日にリリースされた「バージョン1.2023.152」では、Siriショートカットに対応しました。Siri経由でChatGPTを利用することが可能です。ただ、私の発音が悪いのか、Siriが「ChatGPT」というショートカットを認識してくれなかったので、取りあえず「AIに質問」という名称のショートカットを作ったところ、「ヘイSiri、AIに質問」と話しかけてChatGPTを利用することができるようになりました。ChatGPTからの返答もSiriが読み上げてくれます。
この他、ドラッグ&ドロップにも対応しました。iPhoneではあまり使い道がありませんが、例えばiPadでスプリット表示をしている場合には、ドラッグ&ドロップで簡単にコピー&ペーストを行えます。
一通り使ってみた印象としては、いまのところブラウザから利用するのと大差はないといったところ。ただ、ショートカットでSiriから利用できるのは、意外と便利。回答まで時間はかかりますが、通常のSiriの回答に満足できない場合にはChatGPTに質問してみるといった使い分けもできそうです。
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