OPPOの中国向けミッドレンジモデルは日本のReno Aシリーズにはない仕上げ:山根康宏の海外モバイル探訪記
OPPOのAシリーズは中国では毎月のように製品を出したことからか、数字2桁の製品型番にほとんど空きがなくなっています。そのためか、新たに「A1」という、A+数字1桁のモデルの投入を2022年後半から行っています。このうち中核となるのがA1 5Gで、2022年4月に発売されました。
OPPOのスマートフォンはハイエンドカメラの「Find」、メインストリームの「Remo」、価格と性能を抑えた「A」という3つのラインを持っています。このうちAシリーズは中国では毎月のように製品を出したことからか、数字2桁の製品型番にほとんど空きがなくなっています。
そのためか、新たに「A1」という、A+数字1桁のモデルの投入を2022年後半から行っています。現在販売されているモデルは「A1+」「A1活力版」「A1 5G」「A1 Pro」の4機種。このうち中核となるのがA1 5Gで、2022年4月に発売されました。
A1 5Gの主なスペックは、プロセッサがSnapdragon 695 5G、6.72型ディスプレイ、5000万画素+200万画素深度測定カメラ、67W充電対応の5000mAhバッテリーなど。価格は1799元(約3万6000円)です。この1999元の価格のモデルは各社から多数登場しており、ミドルレンジの主力モデルとして競争も激しくなっています。
A1 5Gはこの価格でありながらも背面はビーガンレザー仕上げのモデルを投入。ハイエンドモデルでよく採用されているこの素材は高級感がありますし、持ったときの感触も手に触れる部分がプラスチックやガラスとは違いソフトなタッチ。安っぽいミドルレンジは欲しくない、と考える消費者は多いでしょうから、この外観は注目を集めそうです。
カメラは実質5000万画素の1つですが、ライトな使い方ならば必要十分でしょう。もしA1 5Gで不満なら、その上にはA1 Proも用意されているわけです。なお、実はOPPOは2018年にも「A1」というモデルを出しています。今回紹介するモデルはA1 5Gと、「5G」の名前を付けて区別していますが、他にもこのような例はあり、OPPOのAシリーズのモデル数がいかに多いかが分かります。
さて、A1 Proも簡単に見ておきましょう。ディスプレイは6.7型と若干小ぶり、カメラは1億800万画素+200万画素深度測定で、A1のメインカメラ画質を上げた製品です。
A1 Proにはレザーモデルはありません。上位モデルの方が上質な仕上げにするのが一般的でしょうが、OPPOはA1 5Gを中核製品として大々的に売り出していきたいのでしょう。またA1 Proは2022年11月発売であり、そのころはまだミドルレンジの製品の背面にビーガンレザーを採用する考えはなかったのかもしれません。
OPPOは背面にざらつきときらびやかな輝きを両立させた「Reno Glow」(日本ではOPPO Glow)処理のモデルを出すなど、スマートフォンの外観に最もこだわっているメーカーでもあります。A1 5Gのビーガンレザー仕上げはいずれ他のモデルにも広がり、日本向けのRenoシリーズにも採用されるかもしれませんね。
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