iOS 17の「電話」に追加された「ポスター」や「NameDrop」を試す 着信で相手を笑わせることも?
9月19日に配信された「iOS 17」。さまざまな新機能が実装されたが、「電話」アプリの「ポスター」機能は面白い。機能は限られているもののさまざまな画像やフィルターを使って通話相手の端末に表示する画像を変更でき、自分らしさを加えられる。
9月19日に配信された「iOS 17」では、さまざまな新機能が実装された。そのうち「電話」アプリの「ポスター」機能はリリース初期ということもあってか機能は多くないが、自分を表す画像とフィルターを使って通話相手の端末に表示する画像を変更できる。今回は同じ電話アプリでの連絡先の交換に使える「NameDrop」もあわせて紹介する。
自分らしさを加えられる「ポスター」 表示名の変更も可能
iOS 17に更新して初めて電話アプリを開くと、ポスターの設定画面が現れる。これはスキップしても「設定」や自身の連絡先を表示すると設定が可能となっている。
初期設定時にポスターで表示する名前を設定でき、これも後で変更できる。画像の設定に進むとアルバムなどから好きな写真を選べ、「自然光」「白黒」の他、グレースケール状態にスタイルに合わせた色を乗算する「デュオトーン」、単色を乗算する「カラーウォッシュ」を選べる。壁紙の設定のように被写界深度を設定したり、ピンチイン/ピンチアウトで切り取る部分を選んだりできる。
画像の他にも単色のみの背景や「ミー文字」の設定もできる。ミー文字は、カメラに写った自分の表情の絵文字を作成できる機能。変顔をうまく撮影できれば、通話相手を笑わせられるかもしれない。
表示名をタップするとフォントの設定を行える。フォントは画面上部に横書きで表示するか、画面上部右端に縦書きで表示するか、そしてフォントの色と太さ、色の濃さを選べる。ロック画面の時計のフォントのように細かく設定ができたり、位置をある程度自由に変えられたりするとうれしいが、ここは次回以降のアップデートに期待したい。
この他、従来通りアイコンの設定も可能だ。設定したポスターは、執筆時点では設定時点で連絡先を交換した相手に電話をかけた際に表示される。連絡先を交換した相手にポスターを共有するかは、自動的に行うか常に確認するかを選択できる仕様だ。常に確認するようにしておけば、親しい相手のみに共有できる。
連絡先をAirDropで交換できる「NameDrop」
「NameDrop」は、AirDropを利用して連絡先を交換する新機能だ。連絡先の詳細を表示して「連絡先を送信」から共有したい部分を選択し、「完了」→「AirDrop」と選択したのち、相手のiPhoneと自分のiPhoneの上部を近づけることでノッチ部分が光って共有される。
この機能を使えば、初対面の相手とも連絡先を交換できる。相手もiOS 17を利用している必要があるが、細かい情報をいちいち登録する手間が省ける。
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