「iPhone 15 Pro Max」の5倍望遠カメラはどこまで使える? 14 Proとも比較しながら徹底検証:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)
やっと「iPhone 15 Pro Max」が届いた。今まで使っていたのが「Pro」だったので大きさはひとまわり大きくなったが、やはり選ぶなら「カメラ性能が一番高いヤツ」がいい。今回は「iPhone 14 Pro」と適宜比較しつつ、iPhone 15 Pro Maxのカメラ性能をチェックする。
5倍の望遠カメラはどこまで使える?
ではiPhone 15 Pro Maxで撮ってみよう。iPhone 15 Pro Maxが15 Proと違うのは、なんといっても5xの望遠カメラである。話はそこからだ。
1年間iPhone 14 Proを使ってきて「3x望遠って中途半端だな」と感じていたのだ。
それまでは「0.5x→1x→3x」だったのだが、48MPセンサーを搭載したことで、デジタル2xのクオリティーが上がり「0.5x→1x→2x→3x」となり、2xの次が3xなのはちょっと弱いなと。3xのカメラはセンサーサイズが小さい分、どうしてもクオリティーがメインカメラより落ちがちだし。
だから5xになったのは大歓迎なのだ(2xの上だから4xの方がキリがよかったかなとは思うけど)。
しかもこの5xカメラは「テトラプリズム」といって、望遠に必要なレンズ長を確保するためにプリズムを使って4回反射させているというのだ。センサーも14 Proや15 Proの3x望遠カメラよりちょっとだけ大きくなっている。
これは使ってみたいと思うのが人情ってもんだ。テトラプリズムだからといって見た目では分からないのだけど……と思っていたら、光の加減でなんとなく分かる。望遠カメラだけなんとなく奥で反射して光っているでしょ。
画素数は1200万画素でレンズは120mm相当でF値は2.8。14 Proや15 Proの3倍望遠カメラと比べるとちょっとだけセンサーサイズは大きい。
1xと5xの差はどのくらいか。1xだとこれ。
5xだとここまでアップになる感じ。
わざとインパクトある構図にしてみました。すみません。
1xだと「ちょっと望遠」だけど、5xになると本格的な望遠に格上げされる感じだ。遠近感がかなり弱まるのと背景がすっきりするし、ものの形もきれいに撮れるので、そういう狙いで撮るのがいい。
ではいつものガスタンク。避雷針を支えるワイヤーや避雷針のケーブルまでちゃんと撮れている。
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