スマホの買い取り業者はどこを見て査定しているのか 最も“引っ掛かる”箇所は?(2/2 ページ)
ニューズドテックが、埼玉県質屋組合連合会青年部が開催したイベントで、質屋の事業者に向けたスマホ買い取り講習会を行った。まずはバイブレーション、カメラ、音、タッチパネル、ホームボタンや音量キーなどが故障していないか確認する。意外と引っ掛かりやすいのがディスプレイだという。
外観ではディスプレイの焼き付きやカメラレンズの状態を確認
ニューズドテックでは、中古製品のランクをS/A/B/C/ジャンク1/ジャンク2で分けている。Sランクは未開封と開封の未使用品。Aランクは新品に近い非常にきれいな状態。Bランクは使用感があるもの。小さな傷がある状態で、外部接続端子の周囲の傷や、カメラ周りの塗装ハゲなどが紹介された。目立つ傷や打痕傷があるとCランクだ。
ジャンク品については2タイプあり、ジャンク1は、初期化はできるが、機能が不良のもの。例えば、音が鳴らない、ディスプレイの光抜けや割れがある状態はジャンク1となる。ジャンク2は初期化ができないもの。例えば、電源が入らない、パスワードがかかった状態、ネットワーク利用制限が×のものもジャンク2になる。
ディスプレイは、焼き付き(残像)がないか、薄いピンク色になっている部分がないか、一部が強く発光して光抜けしている部分がないかなどを、「こんにちは」の画面やメモの白い画面などでチェックする。「こんにちは」の画面が白くない場合は、画面右下の「i」マークをタップして白くする方法も紹介された。また、非純正パネルの場合は側面との合わせ目に隙間ができたり、サイズが合っていないせいでパネルが浮いたりなどの症状が出る。フレームとパネルの境目を指でなぞり、引っ掛かりがないかチェックすると分かるという。
見落としがちなのがカメラレンズの割れ。iPhoneのカメラは背面パネルより突き出ているので割れやすい。角度を変えて、レンズに光に当てて割れがないかを確認する。
これでチェックは完了だ。慣れると約10分でできるようになるという。
買い取り業者向けの説明会だったので、一般ユーザーには無関係な部分もあったが、業者がどこに注意して査定しているかが分かると、高額で買い取ってもらうヒント、購入時に注意するべきポイントが見えてくる。やはり常に目にするディスプレイ周りの確認は念入りだと感じた。ユーザーも高品質な中古スマホを見極める目を養っておいて損はない。
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