スマホ決済をPayPayに一本化しようと決めた理由 助けられた“ある機能“:ふぉーんなハナシ(2/3 ページ)
店舗のQRコードを読み取ったり、コードを店員に読み取ってもらったりするだけで支払いが完了するコード決済サービス。大型キャンペーンで大幅な還元を受けられることも注目されがちだが、筆者は“あること”を理由にコード支払い手段を「PayPay」に一本化したい、と考えた。その理由とは……?
PayPayのオフライン支払いモードに助けられた
しかし、ポイントチャージの内容だけだと、支払い手段をPayPayに一本化したい理由として乏しい。コード支払い手段一本化を決めた最大の理由がPayPayの「オフライン支払いモード」だ。
PayPayをはじめとするコード決済(バーコード決済)は、モバイル回線やWi-Fiなどでインターネットに接続した状態で利用することが前提となっており、通信障害や圏外などを理由にインターネットに接続できない状態ではQR/バーコードが画面に表示されず、決済を行えない。
コード決済サービス最大のデメリットともいえる点を覆したのがオフライン支払いモードだ。つい先日のことだが、普段使っているモバイル回線のデータ容量を超過したため、通信速度が制限されてしまい、コンビニでd払いかau PAYを使って買い物をする際にQR/バーコードが画面に表示されなかった。
そこで役立ったのがPayPayのオフライン支払いモードだ。
オフライン支払いモードは通信速度が低速でも、QR/バーコードが表示される。コードの表示に3秒以上かかると、オフライン決済に切り替わるため、低速になってしまったモバイル回線でもコンビニで買い物ができたわけだ。他にどのような状況下で試すことができるのかも気になったので、モバイル回線などを一時的に使えなくする機内モードに切り替えてみたところ、オフライン支払いモードで決済を行えた。
注意点はいくつかあるが、代表的な点を挙げておこう。
1つ目は支払い方式が限られている点だ。オフライン支払いモードはオフライン支払いモードはユーザーの決済画面を店舗側が読み取る「ストアスキャン方式」の加盟店でのみ利用できる一方で、店舗側が掲示しているコードをユーザーが読み取る「ユーザースキャン方式」では利用できない。
2つ目は1回の決済上限額が5万円という点だ。筆者の体験ではコンビニでの買い物で少額決済だったため、上限の5万円を超えることはなかったが、家電量販店などで5万円を超える高額商品を買う用途には向かないようだ。
注意点の3つ目に挙げたいのが利用回数の上限。オフライン支払いモードでの決済は1日(厳密には過去24時間で)5回までとなっている。もちろんユーザーが保有しているPayPay残高の範囲内でだ。
なお、オンライン/オフラインを問わず、1度目の決済から1分ほど待つと、最新のコード画面に切り替わるため、2度目の決済が可能になる。PayPay広報によると、コード画面がスクショなどされて悪用されること(コードが使いまわしされるリスク)を防ぐため、オフラインモードのコードは「オンラインの状況よりも短い間隔で切り替わる」という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
PayPayオフライン決済の上限額、1回5000円→5万円に変更 「ユーザーの利用状況を踏まえた判断」と広報
PayPayは12月18日、オフラインでも決済が可能な「オフライン支払いモード」の決済上限額などを変更した。オフライン支払いモードはスマートフォンが圏外などでも使える。PayPayはユーザーの利用状況を踏まえ、上限額などの変更に踏み切った。
PayPayが「オフライン決済」を提供する3つの狙い 実際に試して分かった仕組み
PayPayは、インターネットにつながっていなくても決済ができる機能を「PayPay」アプリに搭載した。ユーザーの声や、PayPayが重要なインフラであることを鑑みて開発を決めた。ただしオフライン決済を利用できない場合もある。
PayPayのコード決済が圏外でも利用可能に 決済音は鳴らず、1日2回まで
PayPayが、オフラインの状況でもコード決済を利用可能にする機能を搭載。ユーザーのモバイル回線が遅かったり、圏外だったりした場合、「オフライン支払いモード」が表示される。新しいバージョンのアプリで順次提供される。
PayPayの「他社クレカ使用不可」は本当に改悪? メリットとデメリットを考えた
PayPayには、チャージしたPayPay残高から支払う、登録した「PayPayあと払い」またはクレジットカードから支払う、の2種類の支払い方法があります。しかし2023年8月1日以降は「PayPayカード(PayPayカードゴールド含む)」のみになります。3つのパターンを想定して、メリットとデメリットを考えてみました。
PayPayが「他社クレジットカード決済」の廃止を2025年1月に延期 新規登録停止も当面見合わせ
PayPayが、8月1日から実施する予定だったVisa/Mastercardブランドの「クレジットカード決済」の廃止を延期することになった。ユーザーからの声を受けた措置で、両ブランドのカード類の登録停止も当面の間は見合わせる。


