調査リポート
マイナンバーカードでの本人確認割合は約3割、前年比で約1.7倍に Liquidが調査
Liquidは、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」でのマイナンバーカードに関する利用動向について発表。本人確認件数の割合では全体の約3割となり、前年比で約1.7倍となった。
Liquidは、12月25日にオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」でのマイナンバーカードに関する利用動向について発表した。調査期間は2023年1〜11月。
LIQUID eKYCは本人確認書類の撮影またはICチップの読み取りを行い、自撮りの顔写真と照合する方式や、マイナンバーカードにスマートフォンをかざす公的個人認証を活用した方式で本人確認をオンラインで完結するサービス。運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など10種類以上の本人確認書類に対応し、累計本人確認件数は3000万件を突破している。
2023年1〜11月のマイナンバーカードでの本人確認件数の割合は全体の34%で、複数方式を合わせた本人確認件数は前年比で約1.7倍となった。本人確認件数全体も約1.4倍増加し、マイナンバーカードの本人確認がけん引していることがうかがえる。
また、公的個人認証による本人確認件数は全体に占める割合が少ない一方で前年比約8.2倍と高い伸びを示した。同社は今後、犯罪収益移転防止法などに基づく、非対面の本人確認手法が公的個人認証に原則一本化されれば、より件数が増えていくと予想している。
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