iPhoneに物理QWERTYキーボードを追加する「Clicks Creator Keyboard」にガジェット欲を刺激される……!
ケースの下部にQWERTY配列のキーボードを配置しており、上部にiPhoneを取り付ければ“BlackBerry”スタイルで利用できる。
フリック入力のほうが早いでしょ──そんなやぼなことは言わないでほしい。スマートフォンに物理キーボードは永遠のロマン。英Clicks Technologyが公式サイト注文を受け付けている「Clicks Creator Keyboard」は、iPhoneに物理キーボードを追加できる専用ケースだ。
ケースの下部にQWERTY配列のキーボードを配置しており、上部にiPhoneを取り付ければ“BlackBerry”スタイルで利用できる。外付けキーボードの定番であるBluetooth接続ではなく、LightningまたはUSB Type-Cで直接接続するため、ペアリング操作などは不要だ。ケース側のポートに充電ケーブルを接続した場合、パススルー充電となる。ケースを装着したままワイヤレス充電も可能だ。
キーボードにはバックライトを搭載しており、暗闇で入力すると点灯する。ボタンには音声入力やiOSの「ショートカット」専用のキーも搭載している。iPhone 14 Pro/15 Pro」用ケースのキー直径は5.6mm、キーストロークは0.2mmで、iPhone 15 Pro Max用ケースはキー直径が6.3mm、キーストロークが0.2mmだという。
このケースを使うことでソフトウェアキーボードの表示を省けるため、同社はアプリやコンテンツの表示領域を広げられるとをアピールしている。
対応機種と価格、現時点での発送時期は、それぞれ「iPhone 14 Pro」が139ドルで2月1日までに発送、「iPhone 15 Pro」が139ドルで3月中旬以降、「iPhone 15 Pro Max」が159ドルで今春となっている。カラーバリエーションは黄系のBumbleBeeと、灰色系のLondon Skyがある。
日本への発送にも対応しており、送料は20ドルで発送から到着まで5〜10営業日ほどかかるという。
以前は物理キーボードを搭載したスマートフォンも定期的に登場していたが、最近はめっきりと姿を消してしまった。物理キーボードよりもフリック入力(日本語)やグライド入力(英字)のほうが早く入力できることも多く、明らかに需要が下がっているといえるだろう。
しかし、Clicks Creator Keyboardのような製品が登場する度に、物理キーボードを求める層は確実に存在していると感じる。物理キーボードを搭載したスマートフォンを新規開発するのは難しいかもしれないが、汎用的なケースに組み込むというアプローチは賢い選択だ。
関連記事
- 近年のスマートフォンに「ワクワクしなくなった」理由
近年のスマホを見ていると、どこか物足りなさを感じる。10年ほど前のスマホにはワクワクさせられたものだが、現在は成熟し、完成してしまった印象がある。これからは「折りたたみスマホ」の時代だと感じる。 - スマホで長文を入力したい! 外付けキーボードとの接続にチャレンジしてみよう
最近のスマホはかなり高性能になり、スマホで仕事をする人も増えた。「スマホのフリック入力で論文の大半を書いた」という人もいる。だが、物理キーボードがあるとさらに便利になる。今回はスマホとキーボードを接続する方法やキーボードの種類を紹介する。 - キーを“横一列”に並べて分かりやすく――GoogleのGboardチームが「棒キーボード」を開発 自作可能
Googleの文字入力アプリ「Gboard」の開発チームといえば、意欲的かつ面白いキーボード作りで知られている。そんな同チームの2022年の“新作”が披露された。キーワードは「横一列」だ。 - BlackBerry端末復活プロジェクト、頓挫
2020年8月にBlackBerry端末を復活させると発表したOnwardMobilityが「シャットダウン」を発表した。「開発を推進できなくなったと発表するのは非常に残念」としている。 - スライド式キーボード搭載スマホ「F(x)tec Pro1 X」がMakuakeで登場
リンクスインターナショナルは、スライド式の物理キーボードを搭載したAndroidスマホ「F(x)tec Pro1 X」のクラウドファンディングをMakuakeで実施。通常価格から3000円〜9000円オフのリターンを用意している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.