「スイカゲーム」の偽アプリに対して開発元がアクション 「商標登録を完了」「ゲームタイトルで迷う状況をなくす」
1月1日にリリースされたiOS向け「スイカゲーム」が75万ダウンロードを突破するなど好調だ。一方でApp Storeには偽のスイカゲームがいまだ配信されている。開発元のAladdin Xは、こうした状況をどう見ているのか。
「スイカゲーム」が大きな話題を集めている。
スイカゲームはもともと、照明一体型3in1プロジェクター「popIn Aladdin」の内蔵コンテンツだが、2021年12月にNintendo Switch向けに配信を開始し、日本と海外を含めた累計ダウンロード数は1月18日時点で590万を突破するヒット作になった。2024年1月1日には待望のiOS向けアプリも240円で配信し、1月18日時点で75万ダウンロードを突破している。1月24日時点で、App Storeの有料アプリランキングではスイカゲームが1位となっている。
スイカゲームは、フルーツをテーマにした落ち物パズルゲーム。ランダムに現れるフルーツを落としていき、同じフルーツがくっつくとより大きなフルーツに「シンカ」する。よりたくさんのフルーツを落とし、シンカさせると高得点が得られる。箱からフルーツがあふれるとゲームオーバーなので、たくさんシンカさせてフルーツのスペースを確保することが重要。シンプルながらも戦術が求められるので、ハマる人が続出している。
そんなスイカゲームだが、iOS版がリリースされる以前から、App Storeには非公式、いわゆる偽のスイカゲームが配信されている。中には公式のフルーツ画像をそのまま流用した悪質なものもあり、本家スイカゲームと勘違いしてダウンロードしてしまった人もいるのではないだろうか。
開発元のAladdin X(アラジン エックス)は、こうした状況をどう見ているのか。確認した。
iOS版のスイカゲームをリリースした背景について同社は「Aladdin Xのプロジェクターや、Nintendo Switchをお持ちでない方に加え、外出先でも気軽にスイカゲームを遊びたい、というご要望をいただき、スマートフォン版の開発に至りました」と説明する。一方で「非公式版が多く公開されていたため、公式版をリリースする必要性を感じていたこともございます」ということで、偽アプリと区別させる狙いもあったようだ。
ただ、App Storeには依然として偽ゲームは消えておらず、無料ゲームのランキングには、1月24時点で偽のスイカゲームがトップ10に3本入っている。偽スイカゲームの開発元や、ストアの運営元であるAppleに対して、何らか働きかけはしていくのか。Aladdin Xは以下の通りコメントしている。
「皆さまにはぜひ公式iOS版『スイカゲーム』でお楽しみいただけますようお願いいたします。弊社とは関係のないアプリに関する対応は社内で検討中でございます。ただし、スイカゲームの商標は先日取得・登録を完了しましたので、同じゲームタイトル名でご展開されているパブリッシャー様には指摘をさせていただき、最終的には『ゲームタイトル名』でユーザーの方が迷ってしまう、という状況がなくなるようにしたいと考えています」
スイカゲームの商標を取得したということは、他社が無断で「スイカゲーム」という名称のアプリを配信することはできなくなる。ストアで公式と非公式のスイカゲームが混在する状況はなくなりそうだ。
なお、公式スイカゲームの正式タイトルは「スイカゲーム-Aladdin X」。これから入手する人は、提供元であるAladdin Xの社名が入っているかどうかを確認しよう。「ご購入いただく際には『スイカゲーム-Aladdin X』で検索するのが確実な方法です」(Aladdin X)
iOS版はこちらからダウンロードできる。
Aladdin Xは、Xの公式アカウントでスイカゲームに関する情報も発信しており、悪質な偽のコンテンツに対しては注意喚起も行っている。スイカゲームに関心のある人はフォローしておくといいだろう。
関連記事
- 「スイカゲーム」が爆発的にヒットしたワケ iOS版はSwitch版とはどう違う?
Aladdin Xは1月1日、人気のパズルゲーム「スイカゲーム」のiOS版をリリースしました。小さなフルーツを上から落とし、同じフルーツを2個ぶつけると違うフルーツになり、最終的に大きなスイカを目指していくというものです。スイカゲームは、実は完全なオリジナルゲームというわけではありません。 - 「スイカゲーム」iOS版、240円で配信開始 Nintendo Switchで累計500万ダウンロード
Aladdin Xは、パズルゲーム「スイカゲーム」のiOS版をリリース。小さなフルーツを2つ合わせて大きなスイカを作っていくシンプルなルールで、Nintendo Switchでは累計500万ダウンロード達成している。価格は240円。 - 「ビックリマン」がスマホアプリで登場、シールの収集も可能……それと同時によみがえった少年時代の“苦い思い出”
マーベラスが、2024年にビックリマンのスマホアプリ「ビックリマン・ワンダーコレクション」をリリースする。全てオリジナルストーリーが展開され、ゲームオリジナルのキャラクターも登場するとのこと。パーティーを使ったバトルが楽しめることも明かされている。 - 「Pokemon GO Plus +」レビュー:捕獲ゆるふわ勢が使って感じたメリットと不満点
「ポケモンGO」と連動するデバイス「Pokemon GO Plus +」を使ってみた。スーパーボールとハイパーボールを選べること、オートスローに対応したことが大きな特徴。特にオートスローがとても便利だが、気になることもある。 - 2年近くやりこんだ「ポケモンGO」を起動しなくなった理由
サービスインから約2年、毎日ログインしていた「ポケモンGO」だったが、この4月を区切りに劇的なまでにログイン回数が減少し、いまや起動すること自体がまれになってしまった。なぜこうなったのか、その原因を自分自身で振り返ってみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.