1日800円〜の「au 海外放題」発表 海外でもデータ無制限で使い放題、レンタルWi-Fiに対抗(1/2 ページ)
KDDIと沖縄セルラーは、新たな国際ローミングサービス「au 海外放題」を発表した。使い放題型の料金で、海外でも容量上限を気にせずデータ通信できる。3月15日から提供する。
KDDIと沖縄セルラーは、新たな海外ローミングサービス「au 海外放題」を3月15日から提供する。
au 海外放題は、国際ローミングユーザー向けのオプションサービスだ。1日1200円の料金で、世界160か国の国際ローミングが使い放題になる。
アジアを中心に16地域は1日800円で使い放題
au 海外放題の「事前予約なし」の料金は24時間あたり1200円だ。この料金で、世界160の国と地域で使い放題のローミングができる。24時間ごとの課金で、最大8日分利用できる。
利用開始の1時間前までにアプリで予約すると、「予約割」の料金が適用される。その際の料金は24時間あたり1000円だ。
また、米国や韓国、台湾、タイ、フィリピン、マレーシアなど16の国の地域では、予約割の適用で24時間あたり800円で提供される。予約なしで利用する場合、最大で8日まで購入できるが、予約ありの最大30日までau 海外放題を利用できる。
新たな「au 海外放題」は、auの4G LTE/5Gの各料金プランとpovo 1.0が対象となる。両プランでは従来の「世界データ定額」は2024年3月15日に新規受付を終了する。
KDDIのサブブランドのUQ mobileとpovo 2.0は、au 海外放題の対象外だ。UQ mobileでは、従来の世界データ定額が引き続き提供される。povo 2.0では従来通り、「海外データトッピング」を購入して国際ローミングを利用できる。
世界データ定額との違い
従来の世界データ定額は、海外利用時も契約中のauデータプランの月間データ容量を消費する仕様だった。今回のau 海外放題は、契約中のデータプランにかかわらず、海外では容量無制限で利用できるため、小容量プランを契約しているユーザーが、海外渡航のために大容量プランに契約し直す必要がなくなった。
一方で、従来の世界データ定額では、予約割で最安490円から利用できるのに対して、au 海外放題では予約割を適用しても1日800円からと割高な設定になっている。その点では「値上げ」といえる。
5月31日まで「1日分還元キャンペーン」を実施
au 海外放題の提供開始に合わせて、KDDIは1日分還元キャンペーンを実施する。au 世界放題を初めて利用するユーザーに対して、キャンペーンにより1日分の費用をau PAYで還元する。
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