対話型AI「Microsoft Copilot」はどう使う? マイクロソフト開発者が伝授する“プロンプトのコツ”(1/2 ページ)
日本マイクロソフトは3月5日、AIアシスタントサービス「Microsoft Copilot」をイベントを開催した。の開発部門部門の担当者が“プロンプトを書くコツ”を伝授した。
日本マイクロソフトは3月5日、AIアシスタントサービス「Microsoft Copilot」を紹介する報道関係者向けのイベントを開催した。Microsoftの開発部門から篠塚祐紀子氏が登壇して、Copilotの概要を説明した。
そもそもMicrosoft Copilotとは
Microsoft Copilotは、ChatGPTのような対話型のアシスタントサービスだ。AIと会話するような対話型の画面を備えていて、Web検索機能を備えている。Web検索や書類の要約、文章作成といったタスクを手助けしてくれる。
マイクロソフトはCopilotブランドのチャット機能をWindows 11やOffice 365などのさまざまなサービスに統合している。
スマホでは「Bing」アプリで早期にCopilotの提供を開始したが、2023年末に専用アプリの「Copilot for Mobile」が登場した。また、2024年2月にはOffice 365のモバイル版でもCopilot機能が利用できるようになった。
ChatGPTとMicrosoft Copilotの違い
Microsoft CopilotはマイクロソフトがOpenAIと共同開発した、マイクロソフトのサービスだ。一方で、ChatGPTはOpenAI自身が開発、提供するサービスだ。
Microsoft CopilotもChatGPTも、基本的な対話応答の仕組みは共通している。ユーザーの入力を理解して返答を生成するLLMには、OpenAI製の「GPT」シリーズを採用している。
Microsoft Copilotの特徴として、検索エンジンとの統合が挙げられる。GPT-4を核としながらも、「Prometheus」という基盤技術によって検索エンジンと連携する。つまり、ユーザーの質問を検索クエリとして読み解いて、AIが検索結果をまとめる機能が組み込まれている。法人向けのCopilotでは、自社のクラウドストレージに保管されているデータを参照して回答するサービスも提供している。
Copilotは何に使える?
ビジネスなら仕事の調べ物をしたり、資料を要約したり、メールのメッセージを下書きしたりできる。日常生活では、旅行のための調べ物や夕飯のレシピを考えてもらうこともできる。
Copilotは、さまざまなタスクに対応できる。
Copilotの主な用途
- Webサイトの要約
- PDFの要約……BingブラウザのCopilotでPDFの要点を聞ける
- 翻訳……シーンに合わせた状況を翻訳できる
- 画像の分析……グラフも画像認識して説明できる
- 画像の作成……文章を入力して画像を生成できる
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