三菱UFJ/三井住友/みずほ銀行の「ATM手数料」まとめ 無料にするための条件とは?(1/2 ページ)
3大メガバンクのATM手数料や、手数料が無料になる条件を調べてみた。そこで分かったのは、ちゃんと知識があれば、支払わなくてもよかった手数料があったことだ。預金残高や銀行サービスの利用など、設定された取引条件を満たすことで、ATM手数料が無料になるサービスも提供している。
キャッシュレス決済の普及で、最近はATMで現金を引き出すことが少なくなった。そのせいかATM手数料についてあまり関心がなかったのだが、先日、コンビニのATMで現金を引き出した時に手数料がかかったことから、がぜん、意識し始めた。
調べてみたところ、3大メガバンクのみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行それぞれのATM手数料が無料になる条件が、2020年や2021年に変更になっていた。そのため、これまで優遇されていた筆者のATM手数料が必要になってしまったようだ。
そこで、改めて3大メガバンクのATM手数料や、手数料が無料になる条件を調べてみた。そこで分かったのは、ちゃんと知識があれば、支払わなくてもよかった手数料があったことだ。詳しく説明していこう。料金は全て税込み。
ATM手数料が無料になる時間帯は銀行によって大きく異なる
ATM手数料が無料で現金を引き出せる時間帯は、平日8時45分〜18時のみだと思っていた。ところが銀行によってその時間帯はさまざま。またコンビニATMのセブン銀行、ローソン銀行、イーネットを利用する場合も、銀行によって必要な手数料がかなり異なることがわかった。
三菱UFJ銀行の現金引き出しのATM手数料
三菱UFJ銀行は、3大メガバンクの中でATM手数料が無料の時間帯が一番長い。自行ATMの場合、平日8時45分〜21時と土日祝も8時45分〜21時なら手数料が無料になる。その他の時間帯は110円だ。この手数料の条件は、三井住友銀行の店舗外ATMでも同じ。
コンビニATMではセブン銀行とローソン銀行が同じ条件になり、平日8時45分〜18時が220円で、その他の時間帯は330円になる。これに比べてイーネットの手数料は少し安くなり、平日8時45分〜18時が198円で、その他の時間帯は308円になる。
コンビニATMの3社とも、毎月25日と月末日には手数料の優遇があり、平日8時45分〜18時は無料、その他の時間帯も110円と手数料が安くなる。
三井住友銀行の現金引き出しのATM手数料
手数料が必要な時間帯が筆者のイメージに一番近かったのが三井住友銀行だ。自行ATMの場合、平日8時45分〜18時は手数料が無料。その他の時間帯は110円が必要になる。なお、毎月25日と26日には手数料の優遇があり、終日無料になる。
この手数料の条件は、三菱UFJ銀行の店舗外ATMでも同じ。三井住友銀行と三菱UFJ銀行は2019年より店舗外ATMの共同利用を行っているからだ。ただし、これは店舗外ATMのみで、三菱UFJ銀行の本支店ATMでは別の条件になるので気を付けたい。
また、コンビニATMの手数料は3社とも平日8時45分〜18時が220円で、その他の時間帯は330円になる。コンビニATMでも同様に、毎月25日と26日には手数料の優遇があり、平日8時45分〜18時は無料、その他の時間帯も110円と手数料が安くなる。
みずほ銀行の現金引き出しのATM手数料
3大メガバンクの中で手数料の条件が最も複雑なのがみずほ銀行だ。自行ATMの場合、平日8時45分〜18時は無料だが、8時〜8時45分と18時〜23時は110円、その他の0時〜8時、23時〜24時は220円の手数料が必要になる。
そして土日と祝日は手数料が異なり、0時〜8時は220円というのは同じだが、土日は8時〜22時が110円になり、22時〜24時は利用できない。一方、祝日は8時〜23時までが110円で、23時〜24時は220円になる。
コンビニATMの手数料は3社とも平日8時45分〜18時が110円で、その他の時間帯は220円になる。ただし、土曜の22時〜24時、日曜の0時〜8時は利用できない。
ここまで説明してきた3大メガバンクのATM手数料を表にまとめたので、よく利用する銀行の情報をちゃんと把握しておこう。なお、これは現金引き出しの手数料で、預け入れや残高照会、振込などの手数料は異なる。また、各ATMはメンテナンスで利用できない時間帯があるので注意したい。
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