ポルシェデザインスマホが復活! 中国で「Magic6 RSR Porsche Design」発売、20万円超えでも大人気:山根康宏の海外モバイル探訪記
ブランドコラボのスマートフォンとして一時期大人気だったポルシェデザインモデルが2024年に復活しました。HONORの「Magic6 RSR Porsche Design」は2年ぶりに復活したポルシェデザインスマートフォンです。ベースモデルは中国で2024年1月、グローバルでは2月に発表された「Magic6 Pro」です。
ブランドコラボのスマートフォンとして一時期大人気だったポルシェデザインモデルが2024年に復活しました。HONORの「Magic6 RSR Porsche Design」は2年ぶりに復活したポルシェデザインスマートフォンです。
なお、HONORは同時に「Magic6 Ultimate」も発表しています。今回はMagic6 RSR Porsche Designを、Magic6 Ultimateは次回紹介します。
ベースモデルは中国で2024年1月、グローバルでは2月に発表された「Magic6 Pro」で、基本スペックは同等です。プロセッサはSnapdragin 8 Gen 3、カメラは5000万画素を広角と超広角の2つ、2.5倍望遠は1億8000万画素です。
そしてこのPorsche Designモデルはメモリとストレージの構成が24GB+1TBという高容量のため、9999元(約20万9000円)とかなり高価です。にもかかわらず発売直後から人気で、筆者が中国・深センのHONORストアを発売5日後の夕方に訪問したところ「在庫はもう1台しかない」とのことでした。
カメラ部分は六角形デザインとなりました。実はAndroidスマートフォンのPorsche Designモデルは2016年からHuaweiが販売していましたが、2020年発売の「Mate 40 RS Porsche Design」から八角形のカメラバンプを採用。一方でHONORは2021年「Magic3 Pro+」、2022年「Magic4 Ultimate」、2023年「Magic5 Ultimate」で同デザインを採用。もともと同じメーカーだったとはいえ、HuaweiとHONORどちらからもHuaweiのポルシェデザインモデルをベースにした高級機が出ていました。
そして背面のマットな仕上げは「大人のスタイリッシュなスマホ」というイメージです。HONORのこれまでのUltimateシリーズはヴィーガンレザー張りの高級感ある仕上げで、次回紹介するMagic6 Ultimateも同じテイストです。それに対してMagic6 RSR Porsche Designは全く新しい背面仕上げで搭乗したわけです。
6.8型ディスプレイや5000万画素+3D ToFのデュアルインカメラもMagic6 Proと同じです。インカメラはAI機能も搭載し、アイトラッキングによる操作に対応します。メインカメラはF1.4とF2.0の可変絞りに対応します。
高級モデルとして脚光を浴びているMagic6 RSR Porsche Designですが、本体性能も高くカメラも申し分のない性能だけに、3年どころかそれ以上でも十分使い続けられそうです。
さて、前述したようにHuaweiもポルシェデザインモデルを出していましたが、2022年の「Mate 50 RS Porsche Design」がコラボ最後となり、2023年はデザインテイストを引き継いだもののポルシェデザインの名が外れた「Mate 60 RS Ultimate」をリリース。Huaweiが高級機をHONORに合わせて同じUltimateの名前を冠したのは興味深いところです。ということで2023年は市場にはポルシェデザインモデルは登場せず、2024年になりHONORからこのMagic6 RSR Porsche Designと、一足先に2月に発表された折りたたみモデルの「Magic V2 RSR Porsche Design」が出てきたわけです。
「価格が高くともいいデザインの製品を買いたい」という消費者ニーズは常に一定数あります。デザインが一新されたHONORのポルシェデザインモデルは2024年のモデルだけではなく、2025年以降も人気の製品となるでしょう。日本でこれらの製品が販売されないことが残念ですが、いつかHONORが日本に上陸するときは高級機に特化するという戦略もいいかもしれません。
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