タブレットで“大幅に増加した”用途は? 人気サイズは9型以上 MM総研が調査
MM総研は、タブレットの所有/利用状況に関するアンケート調査結果を発表した。利用している機能/サービスは「インターネット検索/情報収集」が最多だが、過去の調査と比較すると「動画視聴」が大幅に増加している。
MM総研は、5月7日にタブレットの所有/利用状況に関するアンケート調査結果を発表した。調査対象は15〜69歳の男女で、回答件数はプレ調査が2万4414 人、本調査が1640人。
タブレットの世帯所有状況は31.8%で、所有台数別では「1台」が26.4%、「2台」が3.8%、「3台以上」が1.6%で、複数台所有者は5.4%。OS別では「iPadOS」が53.4%、「Android」が41.5%、「Windows」が5.1%で、回線別では「Wi-Fi」が65.4%、「セルラー」が34.6%、サイズ別では「9型以上」が62.6%、「9型未満」が37.4%となった。
平均購入金額は全体で4万8968円、OS別では、iPadOSが6万3499円、Androidが3万632円、Windowsが5万8864円。購入時に参考にした情報は「メーカー情報(Webサイト/カタログなど)」が39.0%、「価格.comやAmazonなどECサイトの情報/レビュー」が31.2%、「店頭の展示や販売員の勧め」が24.5%となった。
購入時に最も重視した点の上位5項目は「タブレット本体の価格」が28.8%、「操作性/使いやすさ」が15.4%、「サイズ/重量」が10.4%、「ブランド/人気」が7.1%、「利用スマートフォンと同じメーカー」が6.6%。月1回以上タブレットを利用する場所は「自宅」が84.9%、「職場、学校、塾」が29.1%、「飲食店/カフェ」が21.5%となった。また、1日のタブレット利用時間で最も多かったのは「1時間」で平日22.7%、休日19.4%で、加重平均で算出した平均利用時間は、平日80.3分、休日96.5分で休日の方が利用されている。
利用している機能/サービスの上位は「インターネット検索/情報収集」が81.6%、「動画視聴」が76.7%、「オンラインショッピング」が48.7%、「メール/LINEなどの送受信」が46.5%、「地図アプリ/ナビゲーション」が45.2%。SNSでは「X(旧Twitter)」の利用率が75.1%(1週間あたり119分)、音楽視聴では「YouTubeMusic」の利用率が41.7%(1週間あたり165分)、動画視聴では「Amazonプライムビデオ」の利用率が47.9%(1週間あたり171分)がそれぞれ最多となる。
画面サイズは 9型以上が人気を集め、利用シーンはスマートフォンよりも大きな画面サイズの端末を自宅の Wi-Fi ネットワークで利用しているケースが多い。利用用途としては、過去の調査結果と比較しても「動画視聴」が大幅に増加し、同社ではコロナ禍を経て定額制の動画配信サービスの普及が進んだことに起因すると推測している。娯楽の多様性やライフスタイルの変化でテレビ離れが進んでいる一方、スマートフォンやタブレットにでのテレビコンテンツ視聴は増加しているため、利用シーンへの適合が近年出荷が減少傾向にあるタブレットの需要回復につながるのではないかと分析している。
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