「Galaxy S24 Ultra」のカメラを徹底検証 2億画素の10倍ズームは常用できるレベル AIやSペンを駆使した機能も秀逸:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)
「AIフォン」を名乗るサムスン電子の「Galaxy S24 Ultra」は、カメラにもAI技術がふんだんに使われている。センサーも最大で約2億画素とハイクオリティー。そこでカメラ機能を試してみた。
2億画素もいいけど、通常の撮影もハイクオリティー
ではいろいろと撮ってみよう。
何はともあれ気になるのは2億画素。
カメラアプリからワンタップで画像サイズを変えられるのが便利。必要に応じてさっと上げたり戻したりできる。
選べるのは50M(5000万画素)と200M(2億画素)の2つ。
取りあえず、1200万画素と2億画素で撮影し、1200万画素の中央部分を400%表示したもの(そうすると2億画素相当の大きさになる)と2億画素の100%で、中央の菜の花と桜のあたりを並べてみた。2億画素だと、ここまで写っているのである。
桜や菜の花ってディテールに差が出やすいわけで、この2億画素は……ガン見すると端っこの方でちょっと劣化が目立つけど、パッと見た感じはかなりよい。ただしファイルサイズがすごく大きくなるのでそこは注意。現実的には5000万画素くらいで止めといた方がいいかなとは思う。
続いてシーン別に。まずは超広角で撮った逆光桜。ど真ん中に太陽を入れてみたんだけど、予想以上に雰囲気がちゃんと出ていてよい。
続いて広角で噴水。モデルさんが座っているとリゾート地に来たみたいだけど、普通に東京です。
続いて人。
人を撮るときは少し望遠にした方がバランス良く撮れて良い。
写真モードでは肌の滑らかさや目の輪郭など「フェイス」エフェクトをかけられる。これはレベル5で撮ったもの。
さらにポートレートモードにして、肌の滑らかさを5にセットしてみた(手のひらを見せているのは、滑らかさを5にしましたという印。あとから分かんなくなっちゃうので)。
逆光気味で、通常の写真モードだともうちょっと顔を明るく撮ってほしいかなと思ったけど、ポートレートモードにしたら問題なし。背景も手もいい感じのぼけてくれたし顔の明るさもよし(むしろ、あの条件でよくここまで持ってきたよなと思う)。
せっかくなので5x望遠の写真も。通常の写真モードで。
人を撮るならイメージセンサーやレンズの性能が一番良くて、なおかつバランス良く撮れる「2x」がいいかな。
その流れで望遠ものもいこう。2x望遠でチューリップと高層ビル。
3x望遠のポートレートモードで桜。
5x望遠で夕日。
10x望遠でビルの最上階。
望遠編最後は30x望遠で水浴び直後のヒヨドリ……はちょっとデジタルズームらしい不自然さが残ってしまったけど、がんばった。
続いては近距離撮影だ。
2x望遠のポートレートモードでオムライス。
なお、S24 Ultraはぐぐっと被写体に近づくと、画面左下にフォーカスエンハンサーアイコンが出る。これが出ると、マクロモードになり、カメラが超広角カメラのデジタルズームに切り替わる。
2〜30cmの距離でこのアイコンが出るのだけど、実はアイコンをタップしてフォーカスエンハンサーをオフにしても、あと10cmくらい(ちゃんと測ってないのでアバウトだけど)は近づけるのだ。
超広角カメラだとより深くピントがあってくっきりするけど、センサー性能がちょっと落ちるカメラを使うので、暗所では画質がちょっと落ちたり、背景があまりボケなかったりする。逆に、メインカメラでギリギリまで近寄ると、ピントの合う範囲が狭いので、ちょっとずれたところはボケはじめる。でも画質はよくて、背景のボケも大きい。
まあそこはケースバイケースでオンオフしてみるべし。
最後は夜。
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