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LINEが詐欺対策を強化 友だち追加時やトーク開始時に注意喚起、「なりすまし」「詐欺」の通報も可能に
コミュニケーションアプリ「LINE」は、詐欺行為の撲滅を目指した4つの対応を順次開始。LINEの画面に注意喚起を順次表示し、通報理由の項目を細分化してモニタリング対応の強化などを行う。
LINEヤフーは、6月13日にコミュニケーションアプリ「LINE」での詐欺行為の撲滅を目指した対応について発表した。
同社では警察庁、金融庁、消費者庁、国民生活センター協力のもと、詐欺に関する注意喚起サイトの公開/周知やモニタリング強化などを実施中。システム検知と人の目でのモニタリングをはじめ著名人などになりすましたアカウントへの対応強化、詐欺の手口やLINEでの対処法などを説明した特設サイト開設、トークルーム上での注意喚起、投資詐欺への悪用が疑われるオープンチャットの削除とユーザーのサービス利用停止措置、広告掲載前の審査と掲載開始後のモニタリングなどを行っている。
これに加え、新たに4つの対応を順次開始。既に実施しているLINE公式アカウントの友だち追加時(未認証アカウントのみ)に加え、友だち以外のユーザーからのグループトーク追加時、1対1のトーク開始時、アカウントの友だち追加時(プロフィール)、オープンチャット参加時に「LINEを悪用した詐欺にご注意ください」と順次表示する。
また、1対1のトーク、グループトーク、LINE公式アカウントでの通報理由に「なりすまし」「詐欺」の項目を追加し、項目の細分化でモニタリングでの対応を順次強化。6月以降にはLINE公式アカウントのアカウント開設時の認証強化、公的機関と協力して印刷物やデジタルサイネージなどで活用できる注意喚起素材の作成/提供も予定する。
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