「おサイフケータイ」20周年 ドコモが記念サイトを開設 各社もキャンペーンを実施
NTTドコモがソニーなどと共同開発した「おサイフケータイ」が、7月10日をもって20周年を迎えた。それに伴い、ドコモが特設サイトを開設した他、おサイフケータイで決済サービスを提供する各社がキャンペーンを実施している。
2004年7月10日、NTTドコモは初めての「おサイフケータイ」(モバイルFeliCa)対応携帯電話を発売した。そして今日(2024年7月10日)、おサイフケータイは20周年を迎えた。
- →コンセプトは「おサイフケータイ」〜“iC”シリーズ(iモードFeliCaの発表会)
- →7月10日、おサイフケータイ登場〜最初は「P506iC」(初めてのおサイフケータイ対応機種)
- →おサイフケータイ、深夜の六本木でデビュー(P506iCの深夜販売レポート
このことを記念して、同社は7月10日に「おサイフケータイ 20周年特設Webページ」を開設。記念キャンペーンを9月2日まで展開する。
おサイフケータイ対応機種は累計で約1250機種
世界初のおサイフケータイ対応機種は、パナソニック モバイルコミュニケーションズ(現パナソニック コネクト)の「mova P506iC」だった(※1)。P506iCの発売以来、2024年3月末までに約1250機種のおサイフケータイ対応モデルが世に送り出されたという(※2)
(※1)厳密にはソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現ソニー)製の「mova SO504iC」と、NEC製の「mova N504iC」が初号機だが、両機種は試行サービス用の実験機という扱いで、市販されていない(参考記事その1/その2)
(※2)NTTドコモ/KDDI/ソフトバンク/フェリカネットワークス調べ
キャンペーンの内容
おサイフケータイの20周年を記念して、おサイフケータイ上で決済サービスを展開している各社が個別にキャンペーンを開催している。詳細は、各社のキャンペーンサイトで確認できる(一部、既に開始済みのものや、9月2日以降も継続するものがある)。
- →モバイルWAON(イオン/イオンフィナンシャルサービス)
- →iD(NTTドコモ)
- →nanacoモバイル for Android(セブン・カードサービス)
- →モバイルSuica(JR東日本)
- →楽天Edy(楽天Edy)
- →QUICPay(ジェーシービー)
「おサイフケータイ」アプリアイコンも20周年仕様に
現在、おサイフケータイは一部のAndroidスマートフォンに搭載されている。
おサイフケータイが20周年を迎えたことを記念して、フェリカネットワークス(※3)は当面の間、「おサイフケータイ」アプリのアイコンを20周年記念仕様に変更する。7月10日以降、「Google Play」からおサイフケータイアプリをアップデートするとアイコンが変わる。
(※3)おサイフケータイを含む「モバイルFeliCaプラットフォーム」を提供する、NTTドコモ/ソニー/JR東日本(東日本旅客鉄道)の合弁会社
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