楽天モバイルは「脅威」だが「ソフトバンクへの影響はない」 LINEMO新プランは楽天対抗 宮川社長がコメント
ソフトバンクの宮川潤一社長が、2024年度第1四半期の決算会見で、楽天モバイルについてコメントした。契約数の伸びについて「脅威」と認めたが、ソフトバンクへの影響は「ほとんどない」とした。LINEMOの新料金プランは。楽天モバイル対抗であることを素直に認めた。
ソフトバンクの宮川潤一社長が、8月6日に開催された2024年度第1四半期の決算会見で、楽天モバイルについてコメントした。
質疑応答での「楽天モバイルの契約数が伸びているが、どう見ているか?」という質問に対して、「春先ぐらいから、えらい頑張って見えるなと感じている。さすが三木谷さんだなと思っている」と答えた。「脅威か脅威じゃないかといわれたら、脅威」と率直に述べたが、ソフトバンクへの影響は「ほとんどない」と冷静に答える。
「どこから純増が湧いているのかも、僕が見ていなかったマーケットがあるのかもしれないが、キャリア同士が取り合うお客さんの数だけでは見えないところに、いろいろな勝機があると感じている。引き続き頑張っていただいて、『4大キャリア』と言われるポジションまで来ていただいた方が、日本の中では健全な戦いだと思う」(宮川氏)
また、7月30日に提供を開始したLINEMOの新料金プラン「ベストプラン」についても言及。小容量の「ベストプラン」は、3GBまで月額990円(税込み、以下同)で、楽天モバイルの3GBまで月額1078円よりも安い。10GBまでの月額2090円は、楽天モバイルの3GB超過〜20GBまでの月額2178円よりも安い。20GBと30GBの「ベストプランV」は、それぞれ月額2970円と月額3960円なので楽天モバイルよりも高くなるが、小容量のベストプランは楽天モバイルを意識したことがうかがえる。
これについては宮川氏も、「LINEMOのベストプラン、楽天さん対抗なんですよね? とよく聞かれるが、実はそうなんですよ」と素直に答える。
「使い放題の領域は、いろいろなお客さんがいる。アンリミテッドは慎重に考えているが、中容量が欲しいいうお客さんが、いろいろなアンケートを見ていると多かった。おかげさまで、見込みよりも好調で、やってみてよかったなという商品になっている」と手応えを語った。
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