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「iPhone 16/16 Plus」発表、カメラボタンでAIを操作 新チップ「A18」搭載

Appleは9月10日、iPhone 16シリーズを発表した。Proモデルと同じ世代のA18チップを搭載し、カメラとAI制御のためのボタンが追加された。

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 Appleは9月10日、iPhone 16シリーズを発表した。この記事では「iPhone 16」と「iPhone 16 Plus」について紹介する。

iPhone 16
iPhone 16とiPhone 16 Plus

 新モデルは「カメラコントロールボタン」と「アクションボタン」を新搭載。カメラの制御だけでなく、AI機能のApple Intelligenceの制御も行いやすくなっている。

 新たなプロセッサ「Apple A18」を搭載。前世代機種まではプロセッサが上位モデルにワンランク劣っていたが、今作では差分が少なくなった。

発売日と価格

 Apple Storeでの予約開始は9月13日から。発売は9月20日から。価格(税込み)は以下の通りだ。

  • iPhone 16 128GB――12万4800円
  • iPhone 16 256GB――13万9800円
  • iPhone 16 512GB――16万9800円
  • iPhone 16 Plus 128GB――13万9800円
  • iPhone 16 Plus 256GB――15万4800円
  • iPhone 16 Plus 512GB――18万4800円

サイズは前世代モデルを踏襲

 iPhone 16が6.1インチ、iPhone 16 Plusは6.7インチのディスプレイを搭載。

iPhone 16
サイズは前世代モデルを踏襲

 画面サイズだけでなくサイズも前世代モデルと同等で、iPhone 16は147.6×71.6×7.80mm、iPhone 16 Plusは160.9×77.8×7.90mm。重量は前世代モデル比で16が1g軽くなり、16 Plusは2gだけ軽量化している。

 ディスプレイの仕様は前作とほぼ同等だが、今回は暗所での最小輝度が1ニトと明記されている。

 外装の素材は前世代モデルと同等で、カラーインフューズドガラスの背面とアルミニウムを採用する。カラーは両モデルとも、ウルトラマリン、ティール、ピンク、ブラック、ホワイトの5色展開だ。

iPhone 16
カラーは5色展開

Apple Intelligenceでさらに賢く

 AIを使った補助機能のApple Intelligenceは英語圏から順次展開する。日本では2025年に提供される予定だ

 SiriもApple Intelligenceの1機能となる。Siriの起動時は、画面の端を囲うように有機的にゆらめくアニメーションが表示される。

iPhone 16
Siriの起動時には有機的な演出が加わるようになる

 Siriはユーザーのコンテキストを理解するようになる。例えば「兄から先週送られてきたドラマについて教えて」と質問すると、iMessageで兄が送ってきたドラマのURLを提示するといった具合に、その人のスマホの使い方に沿った回答ができるようになる。

iPhone 16
Apple InteligenceのSiriは文脈を理解して応答する

 Apple Intelligenceのその他の機能としては、文章作成を補助するライティングツールがある。文章作成中に選択するだけで、よりかしこまった文章や、チャットの雰囲気に合わせた文章などを簡単に作成できる。

 通知もApple Inteligenceにより、要約して表示されるようになる。メールも本文ではなく、概要を受信ボックスで把握できるようになる。

 また、電話アプリやメモアプリでは、音声の録音と書き起こし、要約もできるようになる。Image Playgroundというイラスト生成機能や、絵文字を融合させて新しい絵文字をデザインするGenmojiという機能もある。

iPhone 16
オリジナルの絵文字を作成できる

AI制御にも使えるカメラコントロールボタン

 カメラコントロールボタンはApple Intelligenceの視覚的なAI機能の起動に使うこともできる。例えばお店の看板を撮ってマップの情報を表示したり、目の前のものをGoogle検索したり、宿題の内容をChatGPTに質問したりできる。

 カメラ撮影時はタップするとカメラ起動と撮影に対応。軽く押す操作でフォーカスを合わせるデジタルカメラのような撮影体験を提供する。カメラコントロールを指でなぞると、ズームや露出、被写界深度の設定にもアクセスできる。Snapchatなど、サードパーティー製アプリのカメラ機能でもカメラコントロールボタンは利用可能。

iPhone 16
カメラコントロールボタン
iPhone 16
目の前にあるものを調べる際に使える
iPhone 16
カメラコントロールボタンにはタッチセンサーなども組み込まれており、タップや押し込む操作を識別できる

アクションボタンも搭載

 サイレントモードの切り替えは、iPhone 15 Proから搭載された「アクションボタン」が担う。ボタン操作でShazamの音楽認識や、拡大鏡の起動などさまざまな操作を割り当てられる。

カメラは2倍相当、超広角マクロも対応

 カメラは48MPメインと12MPカメラのディープフュージョンカメラを搭載。48MP Fusionカメラは光学2倍相当のズーム撮影にも対応する。12MP 超広角カメラはオートフォーカス搭載でマクロ撮影も可能。2つのカメラで超広角、広角、2倍ズーム、マクロと幅広い画角に対応できるとうたう。

iPhone 16
メインカメラは48MP、2倍ズームも可能
iPhone 16
超広角カメラは12MP、マクロ兼用
iPhone 16
4つの撮影シーンに対応する

 写真のスタイル機能が刷新された。被写体の肌の色合いを深く理解して、自然な色味を提案する機能を備えている。

 また、カメラ配置を斜めから水平にしたことで、無印iPhoneで初めて空間ビデオを撮影できるようになった。AirPodsやApple Vision Proを併用して、臨場感のある映像が楽しめる。

iPhone 16
カメラを横にならべ、空間ビデオを撮れるようになった

一世代飛ばしでA18にステップアップ

 プロセッサは前世代のApple A16 Bionicから1世代飛ばして、「Apple A18」を新搭載する。第2世代の3ナノメートルプロセスで設計されており、生成AIに最適化された16コアのニューラルエンジンを搭載。A16 Bionicより2倍高速に機械学習モデルを実行できるとする。

 CPUは6コアで、A16 Bionic比で30%高速化した。GPUは5コアで、同40%高速化している。いずれも電力効率も改善している。

iPhone 16
Apple A18を搭載

 レイトレーシングをハードウェアアクセラレーションによって実行可能となっている。総合的なゲームパフォーマンスは30%改善されている。

 これまでiPhone 15 Proでしか利用できなかった「バイオハザード ヴィレッジ」などの大作ゲームが実行可能となった。また、テンセントゲームズの「Honor of Kings: World」のようなiPhone 16シリーズに最適化されたゲームも登場予定としている。

iPhone 16
ハードウェアアクセラレーションによりAAA級ゲームもプレイ可能に

衛星通信も利用可能

 衛星通信は従来通り利用可能で、衛星経由の緊急SOSは日本を含む17か国で利用できる。衛星経由でメッセージをやりとりする機能や、衛星経由のロードサイドサービス機能は、今後対応国を拡大予定だ。

MagSafeは高速化、Qi2も利用可能

 MagSafe充電器は高速化している。iPhone 16シリーズ用の新しいMagSafe充電器は25W対応で、Qi2にも対応している。

 本体のバッテリー容量も拡大しており、CPUやGPUの高効率化も相まって、バッテリーの持続時間が延長されている。

iPhone 16
iPhone 16の主な特徴

(9月10日 5:30 更新しました)

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