JR西日本が「SMART ICOCA」の発売を12月12日で終了 「モバイルICOCA」の普及を受けて
JR西日本が会員制のICOCAカード「SMART ICOCA」の新規発売を終了することになった。スマートフォンで利用できるICOCAが普及してきたことを受けた措置で、2026年度にはクレジットカードを使った「クイックチャージ」を含む一宇
JR西日本(西日本旅客鉄道)は9月19日、ICカード乗車券「SMART ICOCA」の発売を12月12日申し込み分をもって終了することを発表した。スマートフォンで利用できるICOCA(モバイルICOCA for Android/Apple PayのICOCA)が普及したことを受けた措置で、新規発売の終了後も、当面の間はサービスを従来通り利用できる。
SMART ICOCAとは?
SMART ICOCAは、JR西日本が発行する「ICOCAカード」の一種で、通常のカードとは異なり会員制(Webまたは郵送での申し込みを受けての発行)となっていることが特徴だ。申し込み時はクレジットカードの登録が必須で、購入時に2000円が請求される(※1)。
(※1)2000円のうち1500円が初期チャージ分、500円がデポジット(預り)分となる。デポジットはカードを返却すると無手数料で払い戻される
通常のICOCAカードとの違いは以下の通り。なお、SMART ICOCAにはJR西日本が発売する「ICOCA定期券」も搭載できる(※2)。
- 紛失/盗難時に再発行ができる(※3)
- クレジットカードを使った「クイックチャージ」ができる
- 駅構内のクイックチャージ機で利用可能
- オートチャージではない
- Webサイトで利用履歴を確認できる
(※2)JR西日本以外の鉄道会社(私鉄/地下鉄)が発売するICカード定期券は搭載不可。ただし、「バスICOCA定期券」や「地域鉄道ICOCA定期券」は搭載可能
(※3)通常のICOCAカードでも、定期券を搭載すると再発行可能
クイックチャージは2026年度をめどに終了へ
先述の通り、SMART ICOCAは新規発売の終了後も当面の間は従来通りのサービスを利用できる。ただし、クイックチャージを含む一部サービスは、2026年度をめどに終了する予定となっている。
引き続きクレジットカードを使ってチャージしたい場合は、スマートフォンで利用できるICOCAへの移行を検討したい。
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