「Pixel Buds Pro 2」「AirPods Pro 2」徹底比較 ノイキャン性能、音質、使い勝手はどう違う?(2/3 ページ)
Googleは完全ワイヤレスイヤフォン「Google Pixel Buds Pro 2」を9月26日に発売する。耳へのフィット感を高めたデザインとなった他、同社製品初の「Tensor A1 チップ」搭載で、音声処理や通話音質の向上に寄与する。価格が近い「AirPods Pro 2」と比較した。
全体的にクリアな音質のPixel Buds Pro 2、聞こえ方はAirPods Pro 2とどう違う
さて、肝心の音質はどうだろうか。ドラム、ギター、ボーカル、ストリングで構成されるポップスを聴いたところ、Pixel Buds Pro 2は全体的にクリアで、「Tensor A1 チップ」で「自然な音」を表現できているのを実感できた。ただ、裏を返せばあっさりとした印象も受け、楽曲によっては迫力さに欠ける。
対するAirPods Pro 2も全体的にクリアに聞こえるが、耳へのフィット感が良好なPixel Buds Pro 2よりもさらにあっさりとしている。とはいえ、こちらも音質が悪いわけではなく、少ない楽器で構成されるような曲や軽快なリズムの曲なら聴きやすい。
特にボーカルの他、ハイハット、トライアングルなどの金属音はPixel Buds Pro 2の方がAirPods Pro 2よりも際立つ。Pixel Buds Pro 2ではANCと音楽再生を別々に処理する仕組みで、ノイズを除去しつつもクリアなサウンドを耳に届ける。AirPods Pro 2がこもり気味とまではいわないが、中音域から高音域にかけてはPixel Buds Pro 2がよりハッキリとしており、AirPods Pro 2はそれがやや控えめといったところだ。
Pixel Buds Pro 2とAirPods Pro 2のマイクを介して、自分の声が相手にどれくらい聞こえるのかも試した。検証はMacBook Proと両モデルをBluetoothで接続し、「Zoom」にて本誌編集長とのマンツーマンで行った。
BGMや他人の声が聞こえるカフェで試したところ、AirPods Pro 2では自分の声がこもり気味だが、実用上は問題ないそうだ。Pixel Buds Pro 2は音割れしないものの、ノイズがのったような音質とのこと。とはいえ、AirPods Pro 2もPixel Buds Pro 2も店内のBGMや他人の声はしっかりと消されていたそうだ。
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