Google、PebbleOSをオープンソース化 創業者はPebbleウォッチ復活宣言
Googleは、PebbleOSをオープンソース化してGitHubで公開した。Pebble創業者のミジコフスキー氏はこれをベースにPebbleスマートウォッチを復活させると発表した。Pebble Technologyは2008年創業の企業で、2016年にFitbitに買収され、Fitbitは2019年にGoogleに買収された。
米Googleは1月27日(現地時間)、Pebbleスマートウォッチを動かすためのソースコードをGitHubで公開したと発表した。
Pebbleは、エリック・ミジコフスキー氏が2008年に創業した米Pebble Technologyが展開していたスマートウォッチのブランドだ。2012年にKickstarterで記録的な資金を集め、その後いくつかのスマートウォッチの販売に成功したが、2016年に会社を閉じ、その資産の一部は米Fitbitが買収した。その後、GoogleがFitbitを買収したため、PebbleのコードなどはGoogleが保有していた。
Pebble創業者のミジコフスキー氏は同日、自身のブログで、Googleがオープンソース化したPebble OSをベースに、Pebbleスマートウォッチを復活させると発表した。同氏によると、約1年前にGoogleにPebbleOSをオープンソース化できるか尋ね、OKという返事が返ってきたという。この1年間、Google内のチームがオープンソース化の作業に取り組んできた。
新しいPebbleは、基本的に以前のPebbleと同じ仕様と機能を備える予定だという。同氏は、今でもPebbleを装着しているが、10年もたっているので「そろそろ新しいハードウェアに買い替える時期が来ている」が、欲しいと思えるスマートウォッチがないと語った。
ミジコフスキー氏は、過去の教訓を生かし、今回は資金調達などは行わず、小規模なプロジェクトとして立ち上げるとしている。新しいPebbleが欲しい人は、rePebbleのサイトに登録するよう呼びかけている。
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