調査リポート
国内スマホ販売量は前年比7%増加 Appleのシェアが微減も、iPhone 16eが成長を後押し?
カウンターポイントは、日本市場の2024年度スマートフォン販売量は前年比7%増と発表。Appleは前年比3%減となり、低〜中価格への需要が高くXiaomiなどのブランド成長をけん引している。
カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケーは、日本市場の2024年度スマートフォン販売量は前年比7%増と発表。わずかながら着実な経済成長、賃金上昇、輸入価格の安定で消費者支出の押し上げなどの要因で徐々に回復傾向にあるという。
Appleは安定した為替レートに支えられ、iPhone 16シリーズの売り上げが好調。一方、旧モデルの需要が弱まったため、2024年全体の売上は前年比で3%減少している。高価格帯機種のプレミアムセグメントでの優位性は保ち続けているが、ソニーもプレミアム市場のけん引役としてハイエンド製品への注力を強めている。
日本の消費者は低〜中価格への需要が高く、Xiaomi、OPPO、シャープ、FCNTなどのブランド成長をけん引。同社は、2025年はiPhone 16eがAppleの成長を後押しする可能性が高く、シャープやソニーなどの国内ブランドはプレミアム化をさらに進めると予測している。
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