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三つ折りや極薄のスマホが新トレンド、カメラは“飛び道具”に注目 MWCで見えたスマホ進化の方向性(2/4 ページ)

今後のスマホ業界においてトレンドになりそうな3つのトピックを紹介しよう。折りたたみや薄型などのハードウェア、カメラとAIの進化を占う。

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話題の新型機種から目を引くコンセプトモデルまで、カメラスマホはさらに進化するのか

 2025年もカメラに特化したスマホは注目すべきセグメントだ。MWC2025では、会期前日の3月2日に発表されたXiaomiフラグシップ「Xiaomi 15 Ultra」をはじめ、各社がカメラ性能を強化したフラグシップスマホを多く展示していた。

 今年はズーム性能に力を入れているメーカーが多く、XiaomiとHONORのフラグシップは2億画素の望遠カメラを採用するなど、従来以上に望遠性能に力を入れた構成になっている。

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1/1.4型の大型センサー望遠カメラにを採用したXiaomi 15 Ultra
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2億画素の望遠カメラとメインカメラに可変絞りも備えるHONOR Magic 7 Porsche Design
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35mm画角のメインカメラと可変絞り機構が特徴的なnubia Z70 Ultra
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折りたたみスマホでも驚異的なマクロ撮影性能を備えたHuawei Mate X6

 ミッドレンジの価格帯でもカメラ性能を強化したスマホが現れており、nubia Focus 2 UltraやTECNO CAMON40 Proといった日本円で5〜7万円クラスの機種も存在感を示している。

 その中でもTECNOの「CAMON 40 Pro 5G」は、MWC2025会期内に行われた発表会にて、カメラ性能の評価機関として著名なDXO Markのフレデリック・ギシャールCEOが登壇し、「500ドル以下の機種中では最もスコアが高く、安くてもカメラ性能が高い機種」としてアピールしていた。

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回転するフォーカスリングやシャッターボタンを備えたnubia Focus 2 Ultra
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ミッドレンジでも高いカメラ性能を備えたTECNO CAMON40 Pro

 これ以外にXiaomiとrealmeは、カメラに特化したスマホのコンセプトモデルも公開していた。両社ともアプローチこそ異なるものの、レンズを外付けすることで画質向上を図った製品だ。これらのコンセプトモデルは、スマホのカメラ性能強化における新しい可能性を示してくれた。

 Xiaomiが展示したコンセプトは「Xiaomi Modular Optical System」というもので、スマホ本体にマグネット端子で外付けのレンズが装着できるものだ。本機種はレンズ側にカメラの基本的なハードウェアが全て備わっており、オートフォーカスや絞り制御をできる。制御は接続したスマホ側で行う。

 これは別売のデジタルカメラを、別途スマホに装着したようなものと思ってもらうとイメージがつかみやすい。

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Xiaomi Modular Optical Systemはスマホの背面にマグネットでレンズを接続する

 realmeが展示したコンセプトは「realme Interchangeable-lens Concept」というもので、こちらはズーム性能向上を目的として、スマホに専用のマウンターを装備してレンズを交換できるものだ。

 本機種は むき出しのイメージセンサーに外付けのレンズを取り付けるため、スマホとレンズ交換式カメラを組み合わせたものとなる。

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realme Interchangeable-lens Conceptはスマホよりもカメラのようなコンセプト。見た目のインパクトには驚かされる))

 Xiaomiのコンセプトは完成度も高く、特別な設定不要で使える実用性も備えている。正直、そのまま商品化できるレベルのクオリティーの製品であり、スマホのカメラ性能向上を助けるアイテムとして非常に優位な存在だと感じた。

 realmeのコンセプトは実用性では劣るものの、カメラ画質を向上させる正攻法を見せてきた。筆者としてはロマンあふれるこちらの商品の方が好みだった。

 これ以外にはTECNOも二軸ペリスコープ望遠カメラのコンセプトモデルを展示していた。通常のものに比べてチルト撮影も可能なことで、手ブレも抑えられるという。

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TECNOもカメラ機能をアピールするコンセプトを展示していた

 カメラスマホについては今後も進化が著しいと思われるが、以前ほどの大きな伸びしろはないと思われる。そのような意味では、Xiaomiが示したコンセプトのような飛び道具的な外付けアイテムが出てくることも十分考えられる。

 もっとも、前述のような薄型や軽量化がスマホのハードウェアにおけるトレンドの最先端となれば、カメラ機能は外付けのモジュールを使って強化する方針になることも十分あり得る。スマホのカメラはどのような方向に進んでいくのか、筆者もアンテナを高く伸ばして追い続けたい。

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