PayPayの支払い、「PayPay残高」と「クレジットカード」のどちらがお得?:スマホ決済のお得な活用術
PayPayには、チャージした「PayPay残高」から支払う方法と、登録した「PayPayクレジット」またはクレジットカードから支払う方法の2種類ある。PayPayクレジットやクレジットカードから支払う場合、PayPayポイントが付与されるのは「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」のみ。PayPayカード ゴールドの年会費分のポイントを獲得するためには、毎月6万円以上の支払いが必要になる。
「PayPay」の登録ユーザー数が6700万人を突破し(2024年12月時点)、日本の約2人に1人以上が利用するサービスとなった。多くの人が利用していることで、飲み会の割り勘など、お金のやりとりはもっぱらPayPayで行っている。もっとPayPayに集約して支払ったら、どれくらいお得なのか? そこでPayPayの支払いで、どれくらいのPayPayポイントがたまるのか調べてみた。
PayPayでは毎月の利用状況と支払い方法に応じて、ポイント付与率がアップする「PayPayステップ」というお得なプログラムを実施している。まず支払い方法で基本付与率が0.5%または1%になり、条件を達成することで+0.5%になる。そして「PayPayカード ゴールド」を利用することでさらに+0.5%となり、最大2.0%のポイントを得られる。
PayPayの支払い方法は2種類ある
まずPayPayの支払い方法だが、チャージした「PayPay残高」から支払う方法と、登録した「PayPayクレジット」またはクレジットカードから支払う方法の2種類ある。
PayPay残高にチャージする方法は、銀行口座、PayPayカード、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い、ATM(セブン銀行・ローソン銀行)、Yahoo!フリマ・Yahoo!オークションの売上金、PayPayクレジットが用意されている。
PayPayクレジットとは、当月に利用した金額を翌月まとめて支払えるPayPayの支払い方法のこと。1回払いなら手数料は無料だが、支払いが遅れた場合やリボ払いにする場合は手数料が必要になる。また、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いの場合、毎月初回チャージは無料だが、2回目以降はチャージ金額の2.5%の手数料が必要になるので注意したい。
一方、PayPayクレジットまたはクレジットカードから支払う場合、PayPayポイントが付与されるのは「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」のみ。その他の他社クレジットカードはVisa、Mastercardのみ登録はできるものの、ポイント付与の対象外になる。
他社クレジットカードの扱いについては、現在、いろいろな動きがある。PayPayの支払いでお店から手数料は入るものの、他社クレジットカードの手数料と差し引きした金額がPayPayサイドの負担になっており、いったんは2025年1月より他社クレジットカードの利用を停止する予定だった。
だが、現在は新たな利用方式が検討されていて、今後はポイントが付かないだけでなく、利用料をユーザーサイドが負担しなければいけない可能性も出てくるそう。新たな決済方式については2025年春頃に告知があり、夏以降に利用が開始される予定だ。現在、他社クレジットカードでPayPayの支払いをしている人は、今後の動向に注目しておきたい。
PayPayステップの達成条件
PayPayステップの達成条件は2つあり、1カ月に200円以上の支払いを30回以上することと、合計10万円以上の支払いをすること。これら2つの条件を達成することで、翌月のポイント付与率が+0.5%になる。
さらに「PayPayカード ゴールド」をクレジット利用設定することで+0.5%となる。このPayPayステップのポイント付与率をまとめたものが次の表だ。
最大の2.0%付与を得るためには、PayPayカード ゴールドで決済して、30回+10万円の2つの条件を達成する必要がある。この回数と金額の条件達成はなかなかハードなので、この条件を達成できないものとして考えると、PayPayカード ゴールドなら1.5%、PayPayカードなら1%、PayPay残高なら0.5%というポイント付与率になる。
この付与率で決済金額によってどれくらいのポイントが得られるのかをまとめてみた。
PayPayカード ゴールドの年会費分のポイントを獲得するためには、毎月6万円以上の支払いが必要になる。ゴールドカードにはソフトバンクやワイモバイルの通信料で最大10%のポイントがもらえる、国内・ハワイの主要空港ラウンジが無料で利用できるなどの特典があるものの、6万円以上の支払いをしないようなら、年会費無料のPayPayカードを選ぶのもアリかと思う。
いずれにしても、PayPay残高での支払いによる0.5%付与では、お得とはいえない。もっと得したいと考える人は、PayPayカードの入会を考えてみることをおすすめする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
PayPayポイントがザクザクたまるソフトバンクの「ペイトク」 そのお得度を試算した
ソフトバンクの料金プラン「ペイトク」は、PayPayで買い物したときのPayPayポイントの付与率が変わるプラン。使い放題の「ペイトク無制限」では+5%のポイントがたまる。この新たな「ペイトク特典」で、いったいどれくらい得できるのかをシミュレーションしてみた。
PayPayの「他社クレカ使用不可」は本当に改悪? メリットとデメリットを考えた
PayPayには、チャージしたPayPay残高から支払う、登録した「PayPayあと払い」またはクレジットカードから支払う、の2種類の支払い方法があります。しかし2023年8月1日以降は「PayPayカード(PayPayカードゴールド含む)」のみになります。3つのパターンを想定して、メリットとデメリットを考えてみました。
ソフトバンクユーザーが「PayPayカード ゴールド」を利用すべき3つの理由
11月24日から「PayPayカード ゴールド」に申し込めるようになった。特にソフトバンクユーザーがお得になるカードだ。スマホやケータイの利用料金に対して10%のポイントが付与され、PayPayのポイント付与率がアップする。
「PayPayステップ」の条件変更は改悪? 今後も1.5%還元を受けるには?
「PayPayステップ」のポイント獲得条件が12月から変更された。「PayPayあと払い」での支払いだと+0.5%が加算され、基本の0.5%と合わせて1.0%付与になる。加えて、300円以上の支払いが30回以上、10万円以上の利用で+0.5%となり、最大1.5%付与が得られるが、10万円以上の利用がネックだ。
事前チャージ不要の「PayPayあと払い」と「PayPayカード」はどちらがお得?
「PayPayあと払い」では、事前のチャージ不要で「PayPay」の支払いができ、利用した金額は翌月にまとめて登録している口座から引き落とされる。一方、PayPayカードは、年会費永年無料で利用できるクレジットカード。PayPayあと払いとPayPayカードは翌月にまとめ払いできることやPayPayポイントがたまるところ、審査が必要な点などを考えると、よく似たサービスといえる。







