HONORのカメラ強化モデル「Magic8 Pro」が中国で発売になりました。追ってグローバル市場にも投入される予定です。Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載したハイスペックなスマートフォンですが、AI機能も大きく強化されています。
カメラは約5000万画素の広角と超広角、2億画素の3.7倍望遠を搭載します。望遠を超高画質にするのは最近の中国メーカーのトレンドです。バッテリーは7200mAhで、120Wの急速充電にも対応します。
高性能なカメラを搭載したモデルですが、本体側面にはシャッターボタンはありません。代わりに搭載されているのがAIボタンです。ダブルタップでカメラも起動しますが、基本的にはシングルタップでAIアシスタントを呼び出すボタンとして使います。
Magicシリーズは過去モデルがDXOMARKで1位になるなど、カメラ性能には定評があります。Magic8 Proはポートレートや高倍率望遠も性能が高まっており、100倍のデジタル望遠もAI処理でかなり使える画質の写真を撮影できます。さらに暗所での撮影能力も高められています。
ところでHONORのMagicシリーズには、これまでポルシェデザインと協業したモデルが登場していました。両者の協業は2023年から長期的な期間として結ばれています。しかし、今回はポルシェデザインモデルが出ていません。協業開始から3年で終了とは思えず、別の理由があると考えられます。
実は中国各社のフラグシップカメラフォンは、各メーカー共に「無印」「Pro」「Ultra」という3モデル構成となっています。Huawei、Xiaomi、OPPO、vivoいずれもです。一方、HONORは「無印」「Pro」の2モデル構成で、Proモデルからポルシェデザインモデルが出てきました。
そのため、もしかすると今後は「Magic8 Ultra」と呼ばれる最上位モデルが登場し、ポルシェデザインモデルがそこに加わるのでないかとのうわさがあるのです。年明けの2026年に出てくる可能性は十分考えられます。
ところで、Magic8 Proを触ったのは、中国・深センにできたHONORのフラグシップストアでした。HONORはこれまで大型店は無かったのですが、この店舗は全製品に加えAI機能のデモもあります。また免税対応、日本語のできるスタッフもいました(常駐ではありませんが)。深セン中心部からは離れているものの、香港との国境の1つ、深セン湾からはすぐ。機会があったらぜひ訪問してみてください。
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