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2025年の世界スマホ出荷台数、Appleが14年ぶりに首位奪還──Counterpoint予測

Counterpoint Researchは、2025年の世界スマホ出荷台数予測を発表し、Appleが14年ぶりに首位を奪還すると予測した。全出荷台数は前年比3.3%増。AppleはiPhone 17シリーズの好調と買い替えサイクルの転換が要因でシェア19.4%に。Samsungは18.7%で2位だった。

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 香港に拠点を置く調査会社Counterpoint Researchは11月2日、2025年通年の世界のスマートフォン出荷台数予測を発表した。主要地域全体で「iPhone 17」シリーズが好調で、米Appleが14年ぶりに出荷台数で韓国Samsungを抜き、首位を奪還するとしている。

 全出荷台数は、主にAppleの好調により、前年比3.3%増だった(2024年は前年比4%増)。

 メーカー別では、Appleのシェアが19.4%で2011年以来の首位。「iPhone Air」を含むiPhone 17シリーズの米国での発売後4週間の売り上げは、「iPhone 16e」を除く「iPhone 16」シリーズより12%高かった。また、中国ではiPhone Airの発売が遅れたにもかかわらず18%高く、日本では7%高かった。

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iPhoneの2025年現在のラインアップ

 Counterpointは、iPhone 17シリーズの好調の一因は、買い替えサイクルの転換点を迎えていることだと指摘した。コロナ禍の時期にスマートフォンを購入した消費者や、2023年〜2025年の第2四半期に中古iPhoneを購入した消費者が買い替え時期を迎えているとしている。この期間に3億5800万台の中古iPhoneが販売された。

 これまで首位を守ってきたSamsungも出荷台数は4.6%増加しており、シェアは18.7%になる見込みだ。普及価格帯の「Galaxy A」シリーズが、インドや東南アジア、中東、アフリカなどで堅調に成長している。とはいえ、中低価格帯市場での中国メーカー群との競争激化により、Samsungが2029年にかけて首位を奪還することは難しいとCounterpointは予想している。

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Galaxy Aシリーズ(Samsungの米国サイトより)

 3位は中国Xiaomiで、中国VIVO、中国Transsiion、中国OPPO(OnePlusを含む)と続く。これらの中国メーカーは、高価格帯セグメントへのシフトし、競争が激化する低価格帯市場への依存を減らしつつあるが、メモリ不足などのサプライチェーンの不確実性が制約となっており、Counterpointはこれらのメーカーの成長率は前年比1.7%増にとどまると予測している。

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世界のスマートフォン出荷台数推移予測(2010年〜2029年)出典:Counterpoint Research Smartphone Market Monitor and Market Outlook

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