ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに
NTTドコモの「dアカウント」のパスワードレス認証の方法をWebブラウザ(とOS)を使った「パスキー」に統一する。セキュリティ強化と利便性向上を目的としており、専用アプリが不要となる。
NTTドコモは12月4日、「dアカウント」のパスワードレス認証方法を2026年5月をめどに「パスキー(Passkey)」を用いる方式に統一することを明らかにした。セキュリティ強化と利便性向上を目的としており、同社が提供する「dアカウント設定アプリ」をインストールしなくても安全な認証を行えるようになる。
パスキー対応OS(端末)/Webブラウザーの利用が必須に
パスキーを利用するには、以下のOSとWebブラウザーが必要となる。
- スマートフォン/タブレット
- Android OSの場合(※1):Android 10以降+Google Chrome
- iOS/iPadOSの場合:iOS/iPadOS 16.3以降+SafariまたはGoogle Chrome
- PC
- Windows PCの場合:Windows 11以降+Microsoft EdgeまたはGoogle Chrome(バージョン122以上)
- Macの場合:macOS 13以降+Safari
(※1)GMS(Google Mobile Services)を搭載していない端末は不可
PCを使う場合の注意点
PCでのパスキー認証は、以下のいずれかの方法で利用できる
- PC単体で認証(対応Webブラウザを介して事前設定が必要)
- 生体認証(指紋/顔)やPIN(暗証番号)を使って認証
- パスキー認証を設定したスマホ/タブレットで認証
- Webブラウザ(またはOS)が表示する二次元コードをスマホ/タブレットのカメラで読み取って認証
- PCとスマホ/タブレット双方にBluetooth通信機能が必要
上記の方法を取れない場合、dアカウントのパスキー認証が一切できないので注意したい。
Windows 11では「Windows Hello」を介してパスキー認証を行うことになる。パスキーの保存時も、Windows Helloによる認証(顔認証/指紋認証/PIN認証のいずれか)を行う必要がある
Wi-Fi接続中のスマホ/タブレットで使う場合の注意点
Wi-Fi(無線LAN)接続中のスマホ/タブレットで使う場合、パスキー対応端末であれば対応Webブラウザを介して事前設定をしておけば認証可能だ。
パスキー非対応端末でも、ドコモ回線とひも付いたdアカウントであれば「回線契約による認証」で代替できる。Wi-Fiを一時的にオフにした上で、回線に設定した「ネットワーク暗証番号」を入力することで認証可能だ。
「dアカウント設定アプリ」はどうなる?
現在、dアカウント設定アプリで「いつもパスキー設定(パスワードレス設定)」を行っている場合、仕様変更日以降は同アプリを使った認証は行えなくなる。事前に、先述した通りの方法でパスキーの設定を行おう。ただし、仕様変更に伴っていつもパスキー設定を無効にするは必要ない。
なお、本アプリは仕様変更後も「本人確認」「dアカウント情報の確認/変更」といった用途で継続利用できる。提供を終了する予定もないという。
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