ドコモやクレカ各社が“フィッシングサイト閉鎖”の取り組みを強化 対象拡大でフィッシングサイト半減を見込む
国内クレジットカード会社などが実施しているフィッシングサイト閉鎖の取り組みを拡大。新たに5社が参画し、計13社体制でフィッシングサイト閉鎖の対象を大幅に拡大する。
国内クレジットカード会社13社、ACSiON、フィッシング対策協議会、日本クレジットカード協会は、3月31日にフィッシングサイト閉鎖の取り組み拡大について発表した。
フィッシングサイトはクレジットカード会社や金融機関をはじめEC/サービス事業者、航空/交通事業者、配送事業者と多岐にわたり、手口もメールやSMSなど複数チャネルを組み合わせるなど巧妙化/多様化が進んでいる。そこで2025年4月にクレジットカード会社8社横断でフィッシングサイトの閉鎖を開始し、2026年4月以降は新たに国内クレジットカード会社5社が参画したことでフィッシング被害へのより包括的な対策が可能になるという。
国内クレジットカード会社13社
- イオンフィナンシャルサービス
- NTTドコモ
- エポスカード ※新規参画
- auフィナンシャルサービス ※新規参画
- クレディセゾン
- ジェーシービー
- セブン・カードサービス ※新規参画
- セブンCSカードサービス ※新規参画
- トヨタファイナンス ※新規参画
- 三井住友カード
- 三菱UFJニコス
- ユーシーカード
- 楽天カード
2025年4月1日の運用開始から12月31日までに閉鎖したフィッシングサイトのURLは約5万件。フィッシング対策協議会へ報告されたフィッシングサイトのURL件数は本取り組み開始前後を比較すると半減していることが確認できたため、本取り組みはフィッシングサイトの作成抑止に一定の効果があったと推測している。
一方、特定企業をかたるフィッシングサイトへの対応ではフィッシング被害全体を抑止するには不十分であることも判明した。これらの結果を踏まえ、2026年度はフィッシングサイト閉鎖の対象となる企業の対象を大幅に拡大し、より多くの企業をかたったフィッシングサイトへの対応を可能としてフィッシング被害の抑止を一層推進するとしている。2025年度の本取り組みの実績や銘柄カバー率を踏まえると、日本で報告されている金融機関以外をかたるフィッシングサイトURL数の半減を見込めるとし、フィッシング被害全体に対する抑止の更なる強化を目指していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
KDDIがフィッシングメール対策を強化 「なりすましが疑われるメール」に警告表示
KDDIは、特殊詐欺による被害の防止を目的とたauメールのフィッシングメール対策を強化。送信元のなりすましが疑われるメールへ警告を表示し、フィルタリングサービス「迷惑メールおまかせ規制」の精度向上も図る。
「不正決済に気を付けて」──PayPayが注意喚起 SIMを乗っ取りSMS認証突破
PayPayは2026年1月23日、第三者が利用者の電話番号を不正に乗っ取る「SIMスワップ詐欺」の被害について注意を呼びかけた。同アプリへ不正にログインされ、本人の承諾なく決済や送金、銀行口座やクレジットカードの申し込みが行われる事案が確認されているという。利用者に対して注意喚起を実施している。
ネット詐欺対策「詐欺ウォール」を「みやブル」に刷新 より親しみやすい存在へ
BBSSは、同社製品「詐欺ウォール/Internet SagiWall」の名称を「みやブル」へ変更。併せてアプリアイコン、警告画面などのデザインも刷新する。詐欺ウォール利用者向けに先行配信を開始し、モバイル向け新規購入も可能となる。
楽天モバイルら、“オレオレ詐欺”被害後の補償を手厚く その背景は?
楽天モバイルと楽天損害保険は65歳以上のプログラム加入者へ、追加費用なしで「オレオレ詐欺対策保険」の提供を開始。詐欺被害の急増を受け、通信会社として初めて被害後の費用を補償する仕組みを取り入れた。従来の利便性向上施策とは異なり、「防御」の観点からシニアを守る独自のアプローチとなっている。
特殊詐欺は「あらゆる世代に広がっている」 警視庁と携帯4キャリアが「ストップ!詐欺」共同宣言 具体的な対策は?
警視庁と携帯4キャリアが、「特殊詐欺」を撲滅するための取り組み「ストップ!詐欺」共同宣言を行った。固定電話や携帯電話をターゲットにして金品をだまし取る特殊詐欺は、年々、増加している。4キャリアは詐欺防止対策の啓発活動を行い、警視庁との情報共有も進めていく。


