「Google Pixel 10a」レビュー:aシリーズらしい取捨選択のうまさが光る Pixel 9aとの差分をどう考えるかがカギ(2/3 ページ)
4月14日に発売される「Google Pixel 10a」を一足早くレビューする。背面カメラがフラットになり、独自チップはTensor G4を継続採用したがGPU性能で上位を上回る。一部AI機能は非対応だがカメラコーチを備え、実用性とデザイン性を両立している。
チップ据え置きながらGPUは上位モデル以上? 非対応のAI機能も
性能面で、これまでのaシリーズと異なるのが、プロセッサを据え置きにしたことだ。Pixel 10aにはPixel 9aと同じTensor G4が搭載されており、処理能力は上がっていない。言い換えるなら、上位モデルとほぼ同じ処理能力という売りが失われた形になる。ベンチマークアプリの「Geekbench 6」で計測したCPUのスコアは、シングルコアが1728点、マルチコアが4373点。手持ちのPixel 10よりも数値は低い。
一方で、GPUに関してはPixel 10シリーズの「Tensor G5」がImagination PowerVR系のものを採用していることもあり、Tensor G4の方が数値が上という逆転現象が起こっている。Pixel 10シリーズへの最適化を諦めたアプリもあり、性能を要求されるゲームを遊ぶのであれば、上位モデルよりもPixel 10aがベターといえる。価格面だけでなく、こうしたパフォーマンスもTensor G4を据え置きにした理由なのかもしれない。
ただし、メモリの関係で一部のAI機能は利用できない。Pixel 10シリーズが対応した「マジックサジェスト」は、その代表例といえる。AIがパーソナルデータを蓄積して、メッセージや電話の最中にレコメンドするというもので、この説明だけでもメモリを消費してしまうのは直感的に分かるだろう。一方で、必ずしもこの機能が現在、役に立っているかというとそうでもない。
レコメンドしてくれない、もしくはレコメンドの条件が分からないのはPixel 10のレビューで指摘した通り。現時点では、ないと困る機能にはなっていない。同様に、スクリーンショットを保存し、後からAIで解析できるPixelスクリーンショットにも非対応だ。この機能はメールなどを取りあえず保存しておき、後から検索したりまとめたりする際に便利な反面、ないと致命的というわけではない。ユーザー側で使い方を工夫しながら見いだしていく必要があるため、aシリーズに必須かといわれればそうでもない。
これに対し、同じAIでも、カメラの「カメラコーチ」にはしっかり対応している。具体的なアドバイスはクラウド側のAIが行っているが、一部はTensor G5の性能に依存しているといわれていたため、Pixel 10aが対応したのにはやや驚きがあった。この機能も、撮影に必須というわけではないが、実際に使ってみると、確かに構図はよくなるし、カメラのモード選択にも迷わない。
以下の写真は、筆者が適当に撮った写真と、カメラコーチの指示に従って撮った写真の比較だが、後者の方が見栄えのする写真に仕上がっている。構図や目線の高さ、さらには背景をどの程度まで入れるかといったアドバイスがステップバイステップで表示されるので、参考にしやすい。普及価格帯のモデルとなると、必ずしもカメラや撮影に詳しい人ばかりが手に取るわけではないため、こうした機能に対応した点は評価できる。
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