車載システム「Google built-in」にもGemini導入へ 車の“トリセツ”も理解、車両操作も可能に
米Googleは車載OS向けにAI「Gemini」を提供すると発表しました。従来の音声操作を刷新し、自然な対話や車両マニュアルに基づいた詳細な操作ガイド、EVの航続距離に関する高度な支援を実現します。
米Googleは、車載向けOS「Google built-in」を搭載した車両に向けて、AIアシスタント「Gemini」の提供を始める。従来の「Google アシスタント」からのアップグレードとして位置付けており、ソフトウェア更新を通じて新規車両だけでなく、既存の対応車両にも順次配信する。まずは米国で展開を開始し、数カ月をかけて対応言語と地域を拡大していく予定だ。
同社が4月30日に発表した内容によると、Geminiの導入により、従来の定型的な音声コマンドに頼らない、自然な会話形式での操作が可能になるという。
具体的には、Google マップと連携した複雑な条件のルート検索や、受信したテキストメッセージの要約、それに対する返信文の作成などをハンズフリーで行える。また、β版として提供される「Gemini Live」機能を利用すれば、走行中に目的地の歴史について対話を楽しんだり、アクティビティーのアイデアを相談したりもできるという。
例えば、次のような自然な問いかけが利用できる。
- 「ランチを食べたいんだけど、途中で評価の高いレストランをいくつか探して。急いでいないし、外で食べたいな」
- 「駐車場はどうですか?」「ベジタリアン向けのメニューはありますか?」
- 「スタジアムの近くを走っています。イベントが開催されているのでしょうか?渋滞が予想されるので、迂回した方が良いでしょうか?」
- 「右車線で事故が発生しています」
- 「ジェーンに今向かっていると返信して、到着予定時刻を追加して」「そういえば、デザートを買って行くべきかどうかも聞いてみて」
- 「ジャズ専門のラジオ局をかけて」
- 「山道をドライブする時は、アップテンポな70年代のフォークロックをかけて。でも、スローバラードは飛ばして」
- 「タホ湖に行く予定なんだけど、歴史とか面白い話とか教えてくれる?」
- 「え、マーク・トウェインがこの地域と関係があったの?その話を聞かせてくれる?」
- 「タホ湖にいる間にハイキングに行きたいのですが、おすすめのコースを教えてください」「ルビコン・トレイルからの眺めはどんな感じですか?」
車種特有の質問にも回答できるように
さらにGoogleは自動車メーカーと協力し、各車種の取扱説明書をGeminiに統合する。これにより、車両特有の情報を自然な会話を通じて提供できるようになる。
例えば、ユーザーからの「洗車機に入れる前の準備は何か」「ガレージの天井が低いため、トランクが開く高さを制限したい」といった問いかけに対し、操作方法などを回答できるという。
電気自動車(EV)向けの機能も強化した。主な機能は以下の通りだ。
- バッテリー情報の提供:現在のバッテリー残量や、目的地到着時の予想残量を音声で即座に回答する
- 充電スポットの検索:Google マップの情報をもとに近隣の充電器を探すだけでなく、充電の待ち時間に利用できる周辺のカフェなどもあわせて提案する
- 車内環境の調整:「フロントガラスが曇っている」といった曖昧な表現を理解し、デフロスターの起動や温度調節を自動で実行する。
今後は、GmailやGoogle カレンダー、Google Homeといった各種サービスとの連携も順次進めていく方針だという。
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