陸マイラーの筆者が「ANAモバイル」を契約 20%マイル付与だけじゃない、“メイン回線昇格”の理由:スマホ料金プランの選び方(2/2 ページ)
ANA Xが月額料金の20%をマイル還元するMVNOサービス「ANAモバイル」を開始した。通信品質や通話料の安さも実用的だが、eSIMの再発行手数料や昼時の速度低下には注意が必要である。JALモバイルより基本料金は高めなものの、マイル還元率の高さや選べるプランの多さに強みがある。
気になる通信速度は? 5Gは手動でオンにすべし
MVNOで最も気になるのが通信速度です。筆者も実際にANAモバイルの速度を測定してみました。通常時は5Gエリアがオンなら100Mbps以上、4Gでも35〜60Mbpsほど出て非常に快適でしたが、やはり昼12時台は5Gでも5〜6Mbps、4Gなら2〜3Mbpsほどになりました。計測したのがGW中の平日だったため、通常はもう少し遅くなる可能性もあります。全く使えない速度ではないものの、やはり昼の通信速度には注意が必要です。
ちなみに、通信速度は4Gより5Gの方が速かったです。ANAモバイルはデフォルトでは5Gがオフになっているため、契約後はマイページからオンにするのを忘れないようにしましょう。
JALモバイルと比較 ANAモバイルはプラン数やマイル還元に特徴あり
ANAモバイルと、2025年にサービス開始済みのJALモバイルとでは、どちらを選ぶべきでしょうか。
まず、料金を単純に比較すると、音声2GBはともに月額850円ですが、それ以上の容量では常にJALモバイルの方がお得です。ただし、選べる容量はJALモバイルが2GBから最大55GBまでの8種類なのに対し、ANAモバイルは1GBから最大100GBまで20種類から選べます。
一方、付与されるマイル数はANAモバイルの方が多いです。音声2GBではANAモバイルは月170マイルもらえるのに対しJALモバイルは25マイル、音声55GBではANAモバイルは月920マイルもらえるのに対しJALモバイルは130マイルです。
1マイルの価値は同じではないものの、レギュラーシーズンの場合、羽田伊丹間の特典航空券に必要なマイル数はANAもJALも6500マイルであることを考えると、ANAの方がマイルの還元率は高いといえます。
両者には他にも細かい違いがあります。ANAモバイルで選べるのは音声SIMとデータSIMですが、JALモバイルはSMS SIMも選べます。また、JALモバイルは「同一契約内の回線でデータ容量をシェアできる」「かけ放題オプションが安い」のがメリットです。
一方、JALモバイルは初期費用以外にSIMカード発行手数料かeSIMのプロファイル発行手数料がかかりますが、ANAモバイルはかかりません。
上記のような通信サービスとしての違いはいくつかあるものの、結論としては「自身がよく使う航空会社のサービスを選ぶ」ことになるでしょう。ANAモバイルはANAの「プレミアムメンバーサービス」獲得の対象サービスのため、スーパーフライヤーズカード(SFC)の取得を目指す人にもオススメです。
JALモバイルはマイルの付与以外にも「通常7000マイル必要などこかにマイルが年1回1500マイルで利用できる」「上級会員のJALグローバルクラブ入会費に必要なLife Status ポイントが毎月1ポイントたまる」などのメリットがあります。
ANAユーザーの筆者は上級会員には興味がありませんが、旅行や出張などでは常にマイルを使ってフライトを予約しているため、月額料金に応じてマイルがたまるのは大きな魅力です。また、国内通話料金も11円/30秒でVoLTE通話ができます。これまでは日本通信をメインの通話回線にしていましたが、先日引っ越した自宅はドコモ回線がつながりにくいため、au回線のANAモバイルをメインの通話回線に昇格させることにしました。
基本料金もドコモ/au/ソフトバンクに比べると安いため、これらのキャリアからANAモバイルに乗り換えれば大幅に通信料金を削減できるはずです。ANAの飛行機に乗る機会がある人は、ANAモバイルは有力な乗り換え先候補になるでしょう。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「ANAモバイル」誕生の舞台裏 「マイル20%還元」に振り切った料金設計、自社MVNOにこだわった理由
ANA Xが展開する「ANAモバイル」は料金の20%をマイルで還元する異例の高還元率が特徴のMVNOサービス。ホワイトレーベルではなく自社でMVNOを構築することで、自由度の高いプラン設計や独自の世界観を実現した。日常の接点から航空需要を喚起する新たな通信サービスの形を目指している。
「ANAモバイル」提供開始、月額料金の20%マイルがたまる 1GB〜100GBの20プランを用意
ANAグループのANA Xが3月24日、MVNOサービス「ANAモバイル」の提供を開始した。月額料金に対して20%のANAマイルがたまることを特徴としている。料金プランは、音声SIMは月額750円で1GBから月額6900円で100GBまで、データSIMは月額650円で1GBから月額6800円で100GBまでを用意する。
JALやメルカリが変えるMVNOのカタチ 「価格から価値」へ、異業種参入で見えた成長の突破口
異業種参入が相次ぐMVNO市場の現状と成長戦略を議論する「モバイルフォーラム2026」が開催された。メルカリやJALの事例から、通信単体ではなく既存の経済圏や体験価値との連携がカギになると示された。AI活用やeSIM普及への対応を進めつつ、独自の付加価値で市場を活性化させることが重要になる。
マイルがたまる格安SIM「JALモバイル」誕生の舞台裏 IIJとタッグを組んだ理由は?
日本航空(JAL)とMVNO最大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)がタッグを組んでしている「JALモバイル」。料金プランはIIJmioのものをそのまま選択でき、既存の回線とは家族割引も組める。JALとIIJと一緒にサービス開始に至った背景を聞いた。
携帯キャリア乗り換えでつまずいた話:「MNPワンストップ」と「回線切り替え」に思わぬワナ
筆者がMNPワンストップを利用した乗り換えで経験した、予期せぬトラブルと注意点を解説する。日本通信ではワンストップ利用時も予約番号発行に数日要する場合があり、即時発行を前提にすると戸惑う。ドコモやahamoは他社と異なり回線の自動切り替えがないため、手動での開通手続きを忘れると危険だ。



