JALモバイルに「ahamo」参入の衝撃 ドコモのホワイトレーベル戦略で“第2のahamoショック”が起こる?:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)
日本航空とドコモは、ahamoをホワイトレーベルとして提供する新たな協業サービスを6月25日に開始する。JALは海外ローミング無料の強みを生かし、ドコモは強固な会員基盤をフックに新規顧客の開拓を狙う。MNOのホワイトレーベル参入は異例であり、好調だったIIJmioなどMVNO市場に与える影響は大きい。
ahamoの獲得をブースト、ホワイトレーベル事業にも広げたいドコモの思惑
ドコモにとっては、「JMB会員基盤から(ドコモユーザーの)裾野を広げていくのが目的」(常務執行役員 経営企画部長 坪谷寿一氏)になる。ahamoの獲得はオンラインが中心だが、現在は、一部販売店や家電量販店での店頭申し込みも可能になっており、販路を広げている。ここにJALモバイルという、ドコモにとっての新たな窓口が加わることになる。
ユーザーの流出が続いていたドコモだが、顧客基盤を強化するため、販促費をかけ、新規獲得を積極的に行っている。こうした戦略が奏功し、MNPでの獲得は転出を上回っている他、中・大容量プランの契約者も増加している。JALモバイルの提供開始後にIIJmioの契約が大きく伸び始めたことを踏まえると、JALモバイル powered by ahamoはドコモにとっても強力な武器になる可能性が高い。
また、今回のJALモバイル powered by ahamoは、ドコモにとって第1弾という位置付けになるという。坪谷氏によると、「お客さまから信頼いただいている大きな会員基盤をお持ちの方とは、ぜひご一緒したい」という。JALモバイル powered by ahamoで培った知見を生かし、「今後広げていきたい」(同)というのがドコモの考えだ。
ドコモには、回線だけでなく、dポイント、d払いなどの決済サービスや住信SBIネット銀行のBaaSのように、他社に提供できるサービスも多い。協業先に足りないピースを、ドコモ経済圏の中から提供することでビジネスを拡大していける可能性もある。特に日本航空とは、もともとdポイントやJAL NEOBANKで提携していたこともあり、経済圏には重なりもある。
日本航空の西田氏は、「JALモバイルなのでJALのマイルがたまるが、ahamoでもあるのでdポイントもたまる。ちょっとずつだが両取りできるのが、さらにもう1つの魅力」と語る。完全に別の経済圏を持つ会社に回線だけを提供するというより、「経済圏という意味だと両方にかぶりがある」(同)。JALモバイルとして提供することで一部ドコモが失うものはあるものの、重なり合う部分も大きい。
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